フィギュアスケートのルールって、わかっているようでわかっていなかったりしますね(←私・・・)。
わかっていた方が観戦を楽しめるかもということで、基本的なルールなどを簡単にまとめてみたいと思います。
今回は演技時間と演技内容/要素(エレメンツ)についてです。
【2018年9月更新】2018-2019シーズンから大きくルール改定があったので、それに伴って一部更新しました。
フィギュアスケートの演技時間
各カテゴリーのショートとフリーで、それぞれ演技時間が決められていますが、プラスマイナス10秒の余裕があります。これを外れてしまうと、減点(1点)されてしまいます。
男子:
ショートプログラム(SP): 2分40秒(プラスマイナス10秒)
フリースケーティング(FS): 4分(プラスマイナス10秒)
女子:
ショートプログラム(SP): 2分40秒(プラスマイナス10秒)
フリースケーティング(FS): 4分(プラスマイナス10秒)
ペア:
ショートプログラム(SP): 2分40秒(プラスマイナス10秒)
フリースケーティング(FS): 4分30秒(プラスマイナス10秒)
アイスダンス:
ショートダンス(SD): 2分50秒(プラスマイナス10秒)
フリーダンス(FD): 4分(プラスマイナス10秒)
フィギュアスケートの演技要素(エレメンツ)
男子:
*ショートプログラム(SP)
ジャンプは3回
アクセル(2回転半か3回転半)
単独3回転か4回転ジャンプ
コンビネーションジャンプ(3回転か4回転と3回転か2回転の連続ジャンプ)
スピンは3回
フライングスピン
単一姿勢のスピン
コンビネーションスピン(2つ以上の基本姿勢の組み合わせ)
ステップシークエンス
ステップ(リンクを大きく使ったもの)
*フリースケーティング(FS)
ジャンプは最大7回
アクセルジャンプは必須
コンビネーションジャンプは最大3回
うち1回は3つのジャンプを組み合わせられる
スピンは最大3回
フライング(エントランス)スピン
単一姿勢のスピン
コンビネーションスピン(2つ以上の基本姿勢の組み合わせ)
ステップシークエンス
リンクを大きく使って、ある程度の長さのあるもの
コレオグラフィック・シークエンス
イーグルやイナバウワー、スパイラル等々を組み合わせたもの
女子:
*ショートプログラム(SP)
スピンやジャンプの種類など細かいところで多少違いはありますが、基本的にほぼ男子と同じ。
*フリースケーティング(FS)
男子とほぼ同じ
ペア:
シーズンによって指定される要素がいくつかあります。
*ショートプログラム(SP)
リフト
男性が女性を持ち上げる
ツイストリフト
男性が女性を放り上げて回転させて受け止める
スロージャンプ
男性が女性を放り投げて回転させ、女性は氷の上に降りる
ソロジャンプ
男性と女性がそれぞれ2回転か3回転のジャンプを跳ぶ
スピン
ソロスピンかペアスピン(男女が組んで回るスピン)
デススパイラル
男性が女性の片手を持って中腰になり、女性を氷上で回す
ステップシークエンス
リンクを大きく使う
*フリースケーティング(FS)
リフト
最大3回
ツイストリフト
1回
スロージャンプ
異なった種類を2回まで
ジャンプ
ソロジャンプとコンビネーションジャンプ(またはジャンプシークエンス)
スピン
ソロスピン(男女が別々に行うスピン)コンビネーション 1回
ペアスピンコンビネーション 1回
デススパイラル
1回
コレオグラフィック・シークエンス
アイスダンス:
*リズムダンス
使用曲のジャンル(リズム): シーズンごとに指定される。2018-2018は、タンゴまたはタンゴともうひとつのリズム
パターンダンスエレメンツ
ダンスリフト
ダンスのリフトは頭より上に持ちあげてはいけない
ステップシークエンス
シークエンシャル・ツイズル
男女がそれぞれクルクル回りながら氷上を移動するのがツイズル
*フリーダンス
ダンスリフト
ショートリフト1回とコンビネーションリフト(ショートリフトを組み合わせたもの)1回
もしくは
ショートリフト3回
ダンススピン
セットオブシンクロナイズドツイズル
2連続のツイズル
ステップ・シークエンス
コレオグラフィックエレメンツ
演技要素には複雑な決まりがある
演技要素については、とても細かくいろいろ決められています。ジャンプの種類、回数などについては、テレビなどでも度々解説されています。なかなかに複雑です。
ここではごく簡単に、こういうことをしているよ、という感じで書いてみました。
競技を見る時に少しでもお役に立てばうれしいです。