アイスダンスのルール簡単解説 リズムダンス編2021-22

もうほとんどの大会が終わってしまったこの時期に、今季(2021-2022)のリズムダンスのルールを書くのもどうかと思ったのですが、世界選手権を控えてちょっとおさらいをしてみようかなと思い、おさらいするなら私と同じような人がいるかもしれないから記事にしてみようかなと思います。

リズムダンスの基本的なルールについては、こちらに詳しく書いていますので参考にしてください。

ルールがだいたいわかったら、かなだいが銀メダルを獲得した四大陸選手権2022のプロトコルを見てみましょう。実際のプロトコルを見てみるのが一番わかりやすいです。

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アイスダンスのルール リズムダンス編

リズムダンスの基本のルールについてです。

今回はサラッと書きますが、こちらに詳しく書いています。

リズムダンスのエレメンツ

*ダンスリフト

プロトコール中、Liというのがリフトです。その前に付くアルファベットによって種類がわかります。Liの後についている数字が、レベルです。

Sl: ストレートライン

Cu: カーブ

Sta: ステーショナリ

Ro: ロテーショナル

*パターンダンス・エレメンツ

毎年課題が変わるのが、このパターンダンスです。

これについては詳しく後述します。

*パターンダンス・ステップシークエンス

こちらもパターンダンスの要素ですが、ステップ・シークエンスです(Pattern Dance Type Step Sequence)。

こちらも後述します。

*ツイズル

ふたりで揃って氷上をくるくる回る、ちょっと乱れるとヒヤッとするエレメンツですね。

SqTwW4+SqTwM3などとプロトコル上は難しく感じるのですが、前半のWが女性の評価、後半のMが男性の評価で、わかってしまえば簡単ですね。

*ステップ・シークェンス

描かれる氷上のパターンですね。

もっと詳しく知りたい場合はこちらを見てください。

2021-2022シーズンの演技の課題

リズムダンスは、毎年指定の課題があります。

2021-2022の課題は以下のようになっています。

リズム:
下記から少なくとも2種類の異なるリズムを選ぶ
ストリートダンス(ヒップホップ、スウィング、ファンクなど)、ジャズ、レゲエ、ブルース

パターンダンスエレメンツとODEの課題:
ミッドナイトブルース

パターン・ダンス・エレメンツ
プロトコール上、1MB3+kpYYNY などと表記されているのがミッドナイトブルースの部分です。

MBというのがmidnight bluesの頭文字ですね。頭の1は、ミッドナイトブルースのセクション1という意味です。

MBの後の数字はレベルです。この例の場合はレベル3と言うことです。

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次のkpはキーポイントで、4ヶ所設定されているキーポイントで、続くYとNとTがその部分の評価です。

YはYes、NはNo、Tはタイミング。

YesはもちろんOKですが、Noは文字通りX。

Tはステップは大丈夫だったけれどタイミングがずれたので、YはあげられないけどNOではないよということです。

この例では、キーポイントの最初ふたつは良かったけれど、3番目は良くなくて、4番目は良かったよということですね。YYYYだと文字通り「わ~い!」ということで、キーポイントが全部OKの良いパターンダンスだったよと言うことになります。

課題のパターンダンスは、全カップルが同じステップを踏むので、差が表れやすい部分だと思います。

どういうパターンなのかというのは文章では難しいのですが、とてもわかりやすい動画がありましたので貼っておきますね。

midnight blues動画

パターンダンス・タイプ・ステップシークエンス(PST)
ミッドナイトブルースの直後に行う、パターンダンスと同じリズム・テンポで行うステップシークエンスです。

プロトコールは、PStW3+PStM3のようになります。

前半のWが女性の評価、後半のMが男性の評価です。男女それぞれを、別々の審判が見て判断します。

The guidelines for the Rhythm Dance season 2021/22

四大陸選手権2022のかなだいのプロトコルを見てみる

さて、実際のプロトコルを見てみましょう。

2022年の四大陸選手権の村元哉中/高橋大輔組のプロトコルです。

エレメンツ、基礎点、GOE
1 1MB4+kpYYYY 7.35 1.12
2 PStW3+PStM3 7.70 1.94
3 RoLi4 5.30 1.10
4 SqTwW4+SqTwM3 6.47 1.31
5 MiSt3 7.70 2.32

1.最初のエレメンツが、パターンダンスのミッドナイトブルースです。レベルが4、キーポイント評価が全部Y、すばらしいです。

2.続くパターンダンスタイプステップシークエンスは、ふたり揃ってレベル3ですね。

3.リフトはロテーションリフト。回転しながら滑って行くリフトですね。

4.ツイズルは女性がレベル4、男性がレベル3でした。

5.ステップシークエンスはミッドラインでした。レベルは3。

このリズムダンスでは、演技が始まった直後にふたりのタイミングが合わずに転倒してしまいましたが、エレメンツに入る前だったために減点は最小に抑えられました。良かったです。びっくりしましたよね。

もしかすると世界選手権では少しプログラムを変えて来る可能性もありますが、今のプログラムはかなり難しいものなのでこのままで滑り込んでもっと確実に点を取ってくるかもしれないなと思っています。

楽しみですね!

村元哉中/高橋大輔組の四大陸選手権フリーダンスについてはこちらをどうぞ!

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