北京五輪2022のフィギュアスケート各国の枠の決め方

コロナ禍でほとんどの試合が中止になる中、世界選手権2022が開催されたことは、フィギュアスケートファンにとっては本当にありがたいことです。

で、気が付いてみれば、来年は北京冬季オリンピックなんですよね。

オリンピックの枠もこの世界選手権の結果で決まるはず。

はて、どうなっていたかしら。

なんか以前と変わったところがあったような・・・

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北京オリンピック出場人数・規定

*男女シングル 各30人
*ペア19組(38人)
*アイスダンス23組(46人)

年齢:2006年7月1日までに誕生していること

北京オリンピック出場枠の規定

なんかちょっと複雑なのですが。。。

ほとんどが世界選手権2021の結果で決まります。

世界選手権で決まるのは、シングルが最大24人、ペアが最大16組、アイスダンスが最大19組です。

残りは秋の五輪予選大会を兼ねる「ネーベルホルン杯」で決定します。

世界選手権の順位をポイントとして計算して、そのポイントによって枠数が決まるのですが、五輪に向けては新しい条件が付加されました。

以下に「★ただし」と書いている部分です。

これはポイントによって複数枠を確保できても、その国に他にレベルの高い選手がいない場合があることを考えての条件です。

3枠の条件
*3人(組)出場の場合
 上位2人(組)の順位合計が13以下。

*2人(組)出場の場合
2人(組)の順位合計が13以下。

*1人(組)出場の場合
 2位以上。

★ただし!フリーに3人(組)進めなかったり、そもそも3人(組)出場していない場合は、残りの人数分は秋のネーベルホルン杯(五輪予選大会)に出場して資格を得なければならない。

2枠の条件
*3人(組)出場の場合
 上位2人(組)の順位合計が14から28。

*2人(組)出場の場合
 2人(組)の順位合計が14から28。

*1人(組)出場の場合
 3位から10位の間

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★ただし!1人(組)出場の場合、残りの人数分は秋のネーベルホルン杯(五輪予選大会)に出場して資格を得なければならない。

たとえばペアの枠

今日、世界選手権2021のペアのフリーが終わりました。

日本の三浦璃来/木原龍一組が、何と!!!10位になりました!

すばらしい!おめでとうございます!!!

すばらしいことに日本のペア枠が「2」になったのです。でも、だからと言って、日本から自動的に2組が五輪に行けるかというと、そうではないのですね。

世界選手権にはこのペアひと組しか出場していないからです。

もうひと組は、国内で勝ち抜いた2番手のペアがネーベルホルン杯で、五輪出場資格を獲得するということになります。

  *2番手のペアが現れてくれることを祈る・・・

中国は3枠を手に入れましたが、世界選手権に出場しているのはふた組だけなので、中国も他のペアをネーベルホルン杯に送って、五輪出場資格を手に入れなければなりません。

たとえば男子シングルの枠

男子シングルはSPが終わっただけですが、予期せぬことが起きました。

アメリカのヴィンセント・ジョウ選手がフリーに進めなかったのです・・・

もしフリーで、ネイサン・チェン選手とジェイソン・ブラウン選手が3枠の13ポイント以内を達成したとしても(たぶんすると思いますが)、自動的にアメリカは3枠確保とはならないわけです。

その場合、チェン選手、ブラウン選手以外の選手がネーベルホルン杯で3枠目を獲得しなければいけなくなるんですね。

五輪前のネーベルホルン杯はいつも熱いですが、今年はことのほか熱くなりそうです。。。

*世界選手権2021が終わったので、カテゴリーごとの枠の詳細を記事にしました。
フィギュアスケート世界選手権2021で決まった北京五輪の枠詳細

ISUのQUALIFICATION SYSTEM FOR XXIV OLYMPIC WINTER GAMES, BEIJING 2022

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