ネーベルホルン杯2017でペアフリーが行われて、我らが須藤/オデ組は健闘しましたが1歩及ばず、五輪枠は獲得できませんでした。
ネーベルホルン杯2017 ペア
ペアフリー
順位 | 名前 | 国 | FS得点 | 技術点 | 演技構成点 |
1 | Evgenia TARASOVA / Vladimir MOROZOV | RUS | 140.94 | 68.06 | 73.88 |
2 | Aliona SAVCHENKO / Bruno MASSOT | GER | 138.09 | 66.49 | 73.60 |
3 | Ekaterina ALEXANDROVSKAYA / Harley WINDSOR | AUS | 125.80 | 66.89 | 58.91 |
4 | Annika HOCKE / Ruben BLOMMAERT | GER | 123.61 | 63.89 | 59.72 |
5 | Ashley CAIN / Timothy LEDUC | USA | 120.88 | 60.93 | 59.95 |
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14 | Sumire SUTO / Francis BOUDREAU-AUDET | JPN | 94.06 | 48.50 | 48.56 |
ペアが五輪枠を獲得できなかったのは、まあ残念ではあるのですが・・・
獲得できなくて辛い気持ちになったのは、すみれちゃんとフランシスの心情を想像してみたからでした。どんなにすごい重圧の元演技をしたんだろうか、と。そしてその重圧ゆえの失敗・・・
日本トップのこのふたりがもし枠を獲得したとしても、五輪に出場するのは他のペアになるわけで。どのペアになるかはわからないにしても、結局五輪枠を決めるこの大会に出場しても絶対無理だから、須藤/オデ組が出たわけですよね。早い話、須藤/オデ組以外の日本ペアは五輪レベルにはない、ということになるのではないかと。だから、この結果はなるべくしてなった、という感じがしています。
もちろん須藤選手もオデ選手も、今回の結果について責任を感じる必要は、ぜんっぜんありません。このリベンジは、是非世界選手権で晴らしてもらいたいと思います。
もしこれで枠が獲得できていたら、という方が(もちろん須藤/オデ組は使命を果たした、ということになっておめでたくはあっても)逆に辛かったかもしれないなあ。
団体戦のことは、本人たちが出場するために頑張っている村元/リード組に頑張ってもらえば良いでしょう。大丈夫そうだし。
*日本は、ペアかアイスダンスのどちらかで枠が取れれば、団体戦に出場の可能性が高い。
というわけで、須藤/オデ組の演技の後、しばし何事も手に付かず、その辺をウロウロ歩き回った私でした。
その須藤/オデ組のフリー演技。最初の3回転ツイストは、SPに続きとても良い出来でした。余裕が出てきましたね。SBSの3Sで須藤選手が転倒、3Loスローはきれいに決まったものの、次のリフトのバランスがうまく取れなかったみたい。SBSのコンビネーションと3Sスローで転倒。。。
でも今回感心したのは、これだけミスがあってもしっかり取れてるエレメンツがたくさんあって、90点を越えたことです。頑張っていると、ちゃんとこうして結果で表れるのね(そして泣きそうになるすみれちゃんを抱きしめるフランシスの図が少女漫画のようで、目がハートになってしまったことは、内緒です)。
1位になったのは、ロシアのタラソワ/モロゾフ組。ミスはあったけれど、的確にエレメンツをこなしていて優等生的。きれいなんだけどなあ、印象に残らないなあ、このプログラム。衣装は黄色と黒の水玉で(ミツバチみたい)、インパクトがあるけれど。このふたりの良いところが活かされていないというか。
2位になったサフチェンコ/マッソー組の方が、粗削りな印象はあるけれどずっと魅力的です。プログラムに何か所も印象的な見せ場を作っていて、とってもおもしろい。3Aスローは、やっぱりこわいよ~。練習での成功率ってどれくらいなんでしょう。ケガには気をつけて欲しいです。演技の後、マッソー選手がヘロヘロになっていましたね。まあ、あれだけ女性を振り回したり持ち上げたりは重労働よね。
ところで彼がドイツ国籍を取れたという話しが聞こえてきません。ドイツはオリンピックなどで活躍するスポーツ選手には、割と簡単に国籍を与えてしまうのですが、このところ厳しくなりつつあるのは確かです。どうなっているのかな。
今日のカメラマンは、ツイストで高く上がったアリオナが画面から外れないように、ちゃんと引いて撮ってましたね。
ペア総合
順位 | 名前 | 国 | 総合点 | SP順位 | FS順位 |
1 | Evgenia TARASOVA / Vladimir MOROZOV | RUS | 218.46 | 1 | 1 |
2 | Aliona SAVCHENKO / Bruno MASSOT | GER | 211.08 | 2 | 2 |
3 | Ekaterina ALEXANDROVSKAYA / Harley WINDSOR | AUS | 190.31 | 4 | 3 |
4 | Miriam ZIEGLER / Severin KIEFER | AUT | 180.60 | 3 | 8 |
5 | Annika HOCKE / Ruben BLOMMAERT | GER | 180.37 | 8 | 4 |
6 | Tae Ok RYOM / Ju Sik KIM | PRK | 180.09 | 5 | 6 |
7 | Ashley CAIN / Timothy LEDUC | USA | 176.35 | 10 | 5 |
8 | Paige CONNERS / Evgeni KRASNOPOLSKI | ISR | 171.61 | 9 | 7 |
9 | Anna DUSKOVA / Martin BIDAR | CZE | 169.66 | 7 | 9 |
10 | Camille RUEST / Andrew WOLFE | CAN | 169.11 | 6 | 10 |
11 | Sumire SUTO / Francis BOUDREAU-AUDET | JPN | 148.42 | 11 | 14 |
12 | Tatiana DANILOVA / Mikalai KAMIANCHUK | BLR | 147.50 | 12 | 11 |
13 | Laura BARQUERO / Aritz MAESTU | ESP | 145.10 | 13 | 13 |
14 | Zoe JONES / Christopher BOYADJI | GBR | 142.54 | 14 | 12 |
15 | Su Yeon KIM / Hyungtae KIM | KOR | 129.00 | 16 | 15 |
16 | Darja BEKLEMISCSEVA / Mark MAGYAR | HUN | 114.14 | 15 | 16 |
平昌五輪 フィギュアスケートペアの出場国
今回のネーベルホルン杯で出場枠を獲得した国は、オーストラリア、オーストリア、北朝鮮、イスラエル、チェコの5カ国です。日本は補欠の1番目です。
2017年の世界選手権で決まった枠は、中国、ロシア、カナダが3組、ドイツ、フランス、イタリアが2組、アメリカが1組です。
日本は、どこかの国が何かの都合で枠を返上した時に、繰り上がる補欠の1番手ということです。
今回、北朝鮮のペアが五輪出場権を得ましたが、これは韓国によって朗報のようです。何しろ、不穏な北朝鮮を警戒して、平昌五輪への参加を躊躇する国が出ている事態です。自国北朝鮮の選手がいるところに爆弾は落とすまい、という感じですね。いやはや、何とも物騒な・・・
49th Nebelhorn Trophy 2017 results
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