毎年、この時期になると「ミニマムスコア」に行った、行かない、という話題が出て来て、そのたびに何点だったっけ?と調べる羽目になるので、自分のためにも書いておこうと思います。
2018-2019についてはこちらの記事をどうぞ!
フィギュアスケートのミニマムスコアって何?
ISUが定める、大会ごとの出場スケーターの最低基準です。このスコアに達していないと、大会への出場資格がないということになります。
「出場枠」というのは良く聞く言葉ですよね。たとえば世界選手権の国(地域)ごと出場者数は、前年の世界選手権の結果で決まります。ある選手が大活躍して、枠数3を獲得したとしても、その選手以外にこの「ミニマムスコア」を取れている選手がいなければ選手を出場させることができません。
今(2017年現在)の日本は男子シングルが強くて2018年の世界選手権には枠を3つ持っています。羽生結弦選手と宇野昌磨選手が誰もが認めるトップ2ですが、もしそれ以外の男子選手にミニマムスコアを持っている選手がいないとすると、枠をひとつ捨てることになって、ふたりしか出場しないことになります。もちろん実際はミニマムスコアを持っている選手がたくさんいすぎて、熾烈な戦いになっているわけですが。
ミニマムスコアは技術点(TES)です。
ISU主催の国際大会で、技術点がミニマムスコアを越えると「ミニマム取った」とか言うわけですね。この羽生選手のフリーのTESは101.54、当然ミニマムスコアを大きく大きく超えています。
フィギュアスケートのISUミニマムスコア一覧
ミニマムスコアは大会によって違います。当然一番高いのは世界選手権ですね。
四大陸選手権、欧州選手権、冬季五輪
SP/SD | FS/FD | |
MEN | 25 | 45 |
LADIES | 20 | 36 |
PAIRS | 20 | 36 |
DANCE | 19 | 29 |
世界選手権
SP/SD | FS/FD | |
MEN | 34 | 64 |
LADIES | 27 | 47 |
PAIRS | 25 | 43 |
DANCE | 29 | 39 |
ジュニア世界選手権
SP/SD | FS/FD | |
MEN | 20 | 42 |
LADIES | 20 | 35 |
PAIRS | 20 | 30 |
DANCE | 18 | 28 |
フィギュアスケートのISUミニマムスコア取得条件
ISU主催の国際大会だけが対象で、国内大会などでミニマムを越えてもダメなんですね。たとえば全日本でミニマムを越えても、認められないということです。
それとシニアの大会に出場するためのミニマムは、シニアの大会で取る。ジュニアはジュニアで。ジュニアGPSで世界選手権のミニマムスコアを越えても、世界選手権には出られない(ジュニア世界選手権には出られる)ということです。
また、ミニマムスコアは大会の21日前までに取っている必要があります。
大会のエントリーがすごく多かったり、すごく少なかったりということが起きた場合には、ミニマムスコアを見直すこともありうる、ということです。
ISUの正式文書はこちら(英語)
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