アイスダンスのルールとエレメンツを簡単解説 4CCかなだいのフリーダンス

2021-2022シーズンの試合も残りも少なくなってきて、大きな大会は北京五輪と世界選手権のみとなりました。

ちょっと今更かもしれませんが、アイスダンスのルールをおさらいしておこうかと思い立ちました。

基本的なルールは、以前書いたこちらを見てくださいね。

ルールを理解するにはやはりビデオや動画で実際の演技を見ながら勉強するのが一番!

というわけで、先日行われた四大陸選手権で見事銀メダルを獲得した村元哉中/高橋大輔組の演技を、細かく見てみることにしました。

世界選手権では、もしかすると更に進化しているかもしれませんね。

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四大陸選手権2022の村元哉中/高橋大輔組のプロトコールを見てみる!

かなだいの前シーズンとの比較もしてみる

以前2020年(2021年ではありません)のNHK杯のプロトコルを詳しく見ていますので、その時と比べてみます(同じプログラムLa Bayadere です)。

エレメンツ番号 エレメンツ記号/GOE/エレメンツ得点

2020年のNHK杯のFDの点数は93.10でした。

今回の2022年四大陸選手権の点数は109.48 ですから、点数を見ただけでもその進化は一目瞭然です。

もちろん違う大会、ジャッジも違うので単純に比較はできませんが、それでもこれだけ点数が上がってきているのはもちろん偶発的なものではないですよね。

2020年のNHK杯はほぼ国内大会のようなもので、ジャッジも全員日本人。日本人のジャッジが日本選手に甘くないのは、ご存知の通りです。

同じ曲を使っていますが、エレメンツはずいぶん手直しして(難度を上げて)います。BV(基礎点)は39.84から45.09に上がっています。もちろん狙っていたレベルが取れていなかったりしていると思うので、完璧に滑れた時のBVとは多少違うかもしれません。

男性と女性それぞれのレベルを表記する時に、今回は女性にはLではなくWが使われています。男性はMのままです。

かなだい4CC2022のFDのプロトコルを見てみる

1 CoSp4/6.00/1.24/7.24
コンビネーションスピン、レベル4です。加点が1.24ついて合計7.24。

2020年のNHK杯ではレベル1で得点が3.75でしたので、すごい進化です。スムーズに流れるきれいなスピンでした。

2 SlLi4/5.30/1.19/6.49
ストレートラインリフトです。

リフトは見ていてハラハラするなんていう声も良く聞きますが、しっかりレベルは取れているんですよね。この高橋選手が片足で村元選手を肩に載せてすーっと滑るところは見どころでもありますが、一番ハラハラするところでもあります。

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3 OFStW3+OFStM2/5.72/1.46/7.18
ワンフット・ステップ・シークェンス。女性がレベル3、男性がレベル2でした。これはNHK杯2020の時と同じですね。ちょっと高橋選手がぐらついてドキッとしました。

4 RoLi4/5.30/1.01/6.31
ロテーショナル・リフト、このリフトもレベル4。このリフトは安心して見ていられますね。

5 StaLi4/5.30/1.10/6.40
ステーショナリ・リフト。このリフトもレベル4!簡単そうに見えるけれど、村元選手が下り方も複雑でかなりの高難度だと思います。

6 DiSt3/7.70/2.71/10.41
ダイアゴナル・ステップ。

息がぴったり合った、とても気持ちの良いステップです。スケーティングがきれいなのでリンクを大きく使って見ごたえがあります。

7 SyTwW4+SyTwM3/6.47/1.60/8.07
シンクロナイズド・ツイズル。

NHK杯2020では高橋選手がこけてしまったのでした。ツイズルは神経を使うだろうな(エレメンツはみんなそうですが、特に)と思います。失敗もしやすいエレメンツです(この組に限らず)。揃っていてきれいでした。

8 ChSt1/1.10/2.49/3.59
コレオグラフィック・ステップ。

このステップもこの組の特徴が出ているところかなと思います。楽しそうだし、エレメンツの中で一番のびのびと滑っている感じがします。

9 ChLi1/1.10/1.99/3.09
コレオグラフィック・リフト。

10 ChSl1/1.10/1.66/2.76
コレオグラフィック・スライディング。

終盤はホッとするのもあるのかどんどん調子が出てきたところで終わってしまって、もうちょっと続けて滑ってもいいですよ~と思ってしまいます。

アイスダンスのルール

アイスダンスのフリーダンスのルールは、こちらで詳しく解説していますので、もっとよく知りたい方はどうぞ。

エレメンツの概要や名前を説明しています。

ISUアイスダンスのテクニカルルール

リズムダンスについても2021-2022版を書きました。四大陸選手権のかなだいのRDも説明していますので参考にどうぞ

フィギュアスケートのルールの変更は頻繁に行われますが、大きな変更(エレメンツごとの点数とか、演技時間、年齢に関することなど)はだいたいオリンピックの後になります。

今回の北京五輪の後に大きな変更があるかどうかはわかりませんが、もしあったらまたブログを更新したいと思っています。

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