ペアの三浦璃来/木原龍一組が、世界選手権2021のペアで10位になる快挙!
あまりの進歩に、びっくりしました!見ていても相性の良さが感じ取れる、相性って大事~!
世界選手権2021ペア最終結果
順位 | 名前 | 国 | 総合得点 | SP順位 | FS順位 |
1 | Anastasia MISHINA / Aleksandr GALLIAMOV | FSR | 227.59 | 3 | 1 |
2 | Wenjing SUI / Cong HAN | CHN | 225.71 | 2 | 2 |
3 | Aleksandra BOIKOVA / Dmitrii KOZLOVSKII | FSR | 217.63 | 1 | 4 |
4 | Evgenia TARASOVA / Vladimir MOROZOV | FSR | 212.76 | 4 | 3 |
5 | Cheng PENG / Yang JIN | CHN | 201.18 | 5 | 6 |
6 | Kirsten MOORE-TOWERS / Michael MARINARO | CAN | 195.29 | 10 | 5 |
7 | Alexa KNIERIM / Brandon FRAZIER | USA | 192.10 | 7 | 7 |
8 | Nicole DELLA MONICA / Matteo GUARISE | ITA | 186.50 | 11 | 8 |
9 | Ashley CAIN-GRIBBLE / Timothy LEDUC | USA | 185.31 | 6 | 9 |
10 | Riku MIURA / Ryuichi KIHARA | JPN | 184.41 | 8 | 10 |
11 | Miriam ZIEGLER / Severin KIEFER | AUT | 182.30 | 9 | 11 |
12 | Evelyn WALSH / Trennt MICHAUD | CAN | 176.24 | 12 | 12 |
13 | Annika HOCKE / Robert KUNKEL | GER | 162.81 | 13 | 14 |
14 | Ioulia CHTCHETININA / Mark MAGYAR | HUN | 157.87 | 18 | 13 |
15 | Elizaveta ZHUK / Martin BIDAR | CZE | 157.29 | 16 | 15 |
16 | Anastasiia METELKINA / Daniil PARKMAN | GEO | 156.73 | 14 | 16 |
17 | Rebecca GHILARDI / Filippo AMBROSINI | ITA | 154.04 | 15 | 18 |
18 | Bogdana LUKASHEVICH / Alexander STEPANOV | BLR | 145.55 | 20 | 17 |
19 | Anna VERNIKOV / Evgeni KRASNOPOLSKI | ISR | 145.03 | 17 | 20 |
20 | Cleo HAMON / Denys STREKALIN | FRA | 144.84 | 19 | 19 |
ペアはシングルよりも強い国の偏りが大きいですね。
ロシアと中国が圧倒的に強くて、北アメリカがそれを追っている感じ。
枠の数も特に五輪のペア枠は少ないので、複数枠のある国でほとんど埋まってしまうような感じ。
そこに今回割り込んだのが日本です!
ロシアも一時期あまり強いペアが出て来なくて苦しんだことがありましたが、今はどんどん若いペアが育っている。
今回4位になったタラソワ/モロゾフ組がそのうち、と思っているうちに若いペアに追い上げられてしまいました。プログラムに恵まれていない感じもしますが、好みの問題かもしれません。
中国のスイ/ハン組は、五輪イヤーを前に優勝しておきたいところだったと思いますが、一時期の勢いがなかった感じです。大人になってしまったか。
三浦璃来/木原龍一組への期待
この日本のペアカップルに期待するのは、何しろその進歩の速さと、相性の良さがあるからです。
両方ともが日本人で国籍の問題もないし。
三浦選手は、かなり身体を絞ったのではないかと思いました。体形がシュッとしてましたね。
SPは8位になって、すごく驚きました。とにかく楽しそうで(特に木原選手が)、にっこにこでした。練習を積み重ねて、自信を持って大会に臨んでいることが良くわかりました。
FSはSPの順位が良かったせいで、ちょっと意識して固くなってしまったかなと思いました。SPに比べるとちょっとちぐはぐなところが見られました。特に三浦選手が緊張しちゃったみたいですが、いきなりの世界選手権ですからね。
でも、それにしても、です。ここまでうまくなっているとは、正直思っていませんでした。
難しいリフトも危なげなくこなして、ツイストも高い。
でも何より驚いたのが、エレメンツの間に入れる多彩な小技です。こんなことまでできるようになっているなんて!
今回世界選手権で10位ということで、北京冬季オリンピックには日本から最大2組が出場できることになりました。他に国際大会に出られるレベルのシニアのペアはいないと思うので、ちょっともったいないですね。
五輪の枠についてはこちらをどうぞ。
このふたりの活躍を見て、ペア人口が増えてくれることを期待します。
日本のペアの今までを思い出している・・・
もちろんこのふたりがいきなり出てきたわけではなく、これまでに頑張ってきた先輩がいてこそ、なのですよね。
日本でパートナーを見つけられず、海外で活躍したペアの日本人女子選手も何人もいます。
日本からのペアとしては、2012年に高橋成美/マーヴィン・トラン組が、世界選手権で銅メダルを獲得!ただトラン選手が日本国籍を持っていなかったのでオリンピック出場の道は閉ざされ、そのせいか結局解散してしまいます。
そして高橋選手は、木原選手とペアを組むことになりました。
木原選手は世界選手権に出るレベルまで早かったですね。2014,15年の2回世界選手権に出場し、2014年の五輪にも出場しています。
この後木原選手は高橋選手とのペアを解消して須崎海羽選手とペアを組みます。
ちょうどこの頃、日本ペア界を支えていたのが、2016年と2017年世界選手権に出場した、須藤澄玲/フランシス・ブードロー=オデ組です。残念ながらこのペアは2018年に解散してしまいました。
その後2018年の五輪と世界選手権に出場したのは、木原/須崎組でした(五輪枠獲得に貢献したのは須藤/オデ組)。
そして今回の三浦/木原組の活躍へとつながって行くんですね。
木原選手はシングルから転向して世界選手権銅メダリストといきなり組んだわけで、ものすごく苦労をしたことと思います。
でも続けて来てくれて良かったです。こんなにステキなペア選手になるなんて。
すばらしいことですね。
三浦璃来/木原龍一組の世界選手権後のインタービュー(動画付き)の記事です。