GPSヘルシンキ大会2018 女子坂本花織ごぼう抜き3位！

新しいルールになって変わったところはいろいろあるけれど、回転不足を取られるか取られないか、というのがとても大きく結果を左右するようになったな～、と思います。

採点競技の難しいところだけれど、う～ん、ということもありますね。

このヘルシンキ大会は、中国がGPSの開催を見送ったために、急きょ開催地として選ばれたのですが、来年以降も続けて開催したい意向の様で、かなり力を入れているようです。

グランプリ3戦目ヘルシンキ大会2018 女子の優勝はザギトワ選手

フリー女子総合結果

SPで転倒2回で7位になった坂本花織選手が、ごぼう抜きでフリー2位の総合3位となりました。

坂本選手のフリー、すばらしかったです。フリーは1位でも良かったくらい。この大会女子のハイライトは、間違いなく坂本選手のフリーだったと思います。

滑走順が第1グループの5番目でしたが、同じグループの他の選手と比べてジャンプはもちろん、スケーティングも別格というのが良くわかりました。スピンステップも全部レベルを取れています。スケートも、伸びる伸びる。すごいです。

優勝は「やっぱり」のザギトワ選手でした。先シーズンよりもずっと良くなったけれど、それでもとにかく隙を作らず点を取る緻密なプログラムで、すごいんだけれどなあ・・・と感じるところもあります。

ただこの大会は、SPでもコンビネーションのふたつ目が1回転になってしまうミスがあり、フリーでも同じ組み合わせのコンビネーションでふたつ目が回転不足で着氷乱れ、それ以外もあまり調子が良さそうには見えませんでした。

まあ、それでも余裕で優勝しちゃうわけで、すごいんですけれどね。いつも完璧を求められてしまうのは、ちょっと気の毒でもあるな。

白岩優奈選手はSPで2位、他の選手にミスが続出したこともあるけれど、それでもすてきなSPでした。SPでは取られませんでしたが、フリーでは回転不足をいくつも取られてしまって点が伸びませんでした。

フリーは滑り終わった時に「おおお～！」と叫んでしまったくらい、ほぼノーミスの素晴らしい演技だったんですけれど、総合で4位、残念。でも、まだ16歳なんですよね。もう何年も見ているのでもっと上かと思ってしまうけれど、これからですね。

総合2位の銀メダルを手に入れたのは、ロシアのコンスタンティノワ選手でした。3位の坂本選手と、たった0.15差。

SPではミスがあったけれど、フリーはほぼ完璧、力強いアンナ・カレーニナでした。各エレメンツの出来は良いのですが、つなぎやスケーティングなどが物足りないかも。

ロエナ・ヘンドリックス選手は、今季ぐぐーんと伸びてきて、本当に嬉しいです。ヨーロッパ女子の星だわ。回転不足をふたつとられてしまいましたが、スピンステップも全部レベル4、すばらしいです！

本郷理華選手、がんばりました。カナダに拠点を変更したばかり。復活の兆しが見えますね。SPは11位でしたが、フリーでは7位に順位を上げました。

以前の状態には戻っていないけれど、一歩一歩ですね。フリーの衣装が似合っていてとてもすてきでした。

今回力を発揮できなかった、アメリカのアンジェラ・ウォン選手。見るたびに荒川静香さんを思い出します。体形が似ているのかもしれませんが（荒川さんの方がずっと背が高い）、仕草とか腕の動かし方とか、何となく似ているんですよね。よって、応援する選手のひとりとなりました。

女子フリー結果（5位まで）