これが、今季のルール改定後の演技のお手本、というジェイソン・ブラウン選手のSPでした。
上位選手が4回転に挑んで失敗して失速する中、4回転を入れず着実にGOEを稼ぎ、何と技術点50点越えです!
グランプリ6戦目フランス杯2018 男子SP ネイサン・チェンは3位
順位 | 名前 | 国 | SP得点 | 技術点 | 演技構成点 |
1 | Jason BROWN | USA | 96.41 | 50.69 | 45.72 |
2 | Alexander SAMARIN | RUS | 90.86 | 50.25 | 40.61 |
3 | Nathan CHEN | USA | 86.94 | 44.29 | 43.65 |
4 | Romain PONSART | FRA | 84.97 | 48.07 | 36.90 |
5 | Deniss VASILJEVS | LAT | 82.30 | 42.06 | 40.24 |
6 | Kevin AYMOZ | FRA | 81.00 | 43.14 | 37.86 |
7 | Boyang JIN | CHN | 79.41 | 40.41 | 40.00 |
8 | Keiji TANAKA | JPN | 79.35 | 41.23 | 38.12 |
9 | Dmitri ALIEV | RUS | 75.15 | 36.78 | 39.37 |
10 | Daniel SAMOHIN | ISR | 72.33 | 35.91 | 37.42 |
11 | Nicolas NADEAU | CAN | 61.46 | 25.25 | 36.21 |
素晴らしいSPでした。アメリカのジェイソン・ブラウン選手。ジャンプは3F、3A、3Lz+3Tの構成です。スピンステップが全部レベル4のはもちろん、加点の嵐!すべての要素で、ジャッジが3~5の加点を付けています。
今季のルール改定でGOEが11段階になったので、可能になった点数ですね。PCSが高いのは言うまでもありません。
2位になったのは、ロシアのアレクサンダー・サマリン選手。4Lz、4T+2T、3Aのジャンプ構成。ほとんどノーミスで、スピンステップのレベルも取れています。
4回転を2本、しかも片方はルッツを跳んで、4回転を跳ばなかったブラウン選手とほぼ同じ技術点なんですね。う~ん、ちょっと気の毒な気もしてしまう。フリーもミスなしでお願い
番狂わせはネイサン・チェン選手でしょうか。3A、4F、4T+3Tのジャンプ構成。4Fで回転不足の転倒、もったいなかったです。
面白いプログラムですが、大学との両立はやっぱりなかなかに大変なのかなと思います。まだ滑り込めていないかも。
デニス・ヴァシリエフス選手が5位。前回もびっくりした黄色いパンツですが、もう少しくすんだ黄色だと思っていたけれど、テカテカの真っ黄色なのね。
3F、3A、3Lz+3Tのジャンプ構成。3Aで回転不足を取られGOEはマイナス。でもそれ以外はとても良かったのではないかと思います。
スピンはさすがの3つともレベル4。PCS、もう少しください。
ボーヤン・ジン選手が、SP7位。う~ん。。。4Lz、4T+2T、3Aのジャンプ構成で、4Lz(回転不足)で大きく転倒してしまいました。
プログラムも面白いし、身体も良く動いていたし、そんなに悪くはなかったと思うのですが、ジン選手には今回のルール改正はあまり良くなかったかも。。。
田中刑事選手はSP8位。4S、3Lz+3T、3Aのジャンプ構成。転倒はなかったけれど、4Sと3AでマイナスGOE。緊張していたか、ちょっと重い感じがしたかも。
日本国内での争いを考えると、フリーは頑張って上に行きたいところです(何しろ、友野一希選手は先週表彰台に載っているし)。
アリエフ選手やサモヒン選手など、実力がある選手がなかなかその力を発揮できないというのは、見ている側もちょっとつらかったりしますね。
フリーはみんな、力が出せますように!
ISU GP Internationaux de France de Patinage 2018 results
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