フィギュアスケート シニアの年齢制限引き上げについて思うこと(ルール改正案)

オリンピックが終わると、大きなルール改正が行われることが多いですが、今回の改正はかなり大きなものになりそうですね。

SNSなどでは、今回のルール改正は誰に有利か、なんていう話題もたくさん出ています。

男子FSの演技時間の短縮など、すでに決定済みのものもありますが、大半は6月3~8日のISU総会で話し合われて決定されます。なので議題に載っているからと言って、改正されるかどうかはわからないということです。

ここでは議題に載っている中で、私の気になることをちょっと書いてみようかと思っています。

書いていたら長くなったので、今日はシニア年齢引き上げについてだけにします。

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フィギュアスケート シニアの年齢制限引き上げについて

平昌五輪の女子でザギトワ選手が15歳で金メダルを取り、ジュニアのロシア女子選手が4回転を跳んでみせる、という流れの中で議論が活発になってきたものです。

特に女子については、選手の低年齢化が顕著になってきました。まだ子供体型の女子が、難しいジャンプをピョンピョン跳ぶのは以前からあったことですが、難しいジャンプを跳ぶとGOEも伴って大きな得点になることから、体形が女性的になってから以降の女子が上位に行くのは、年々難しくなってきています。

フィギュアスケートはジャンプなど技術だけでなく、芸術性も兼ね備えたスポーツだ、というのが難しいところ。確かにジャンプだけすごくても、見ていてつまらないというのは良くあることです。その逆に、すごいジャンプは跳ばないけれど、なんてうっとりする演技なんだろう、ということもありますよね。

今回の改正案は、ISU主催の大会や五輪の参加資格年齢の下限を、現行7月1日時点での15歳から17歳に引き上げるというものです。アルトゥニアンコーチなどは18歳にすべきだと言っていますが、17歳というのが改正案です。

改正の理由については、バランスのとれた成熟した演技を求められるスポーツであること。身体が成熟した選手が、まだ成熟していない若い選手に勝てない恐れがあること。選手生命を長くすることなどが挙げられています。他のスポーツと比べても、この年齢制限はかなり低いようです。

いろいろな人が、難しいジャンプを身体が未成熟な時から練習することの危険性を言っています。これは医学的にどうなのでしょうか。明確なデータを見たことがありません。身体にすごく悪い気はするのですが、「気」だけではね。。。データを取るのが難しそうではありますね。この健康への影響は、とても気になっていますが、シニアの年齢制限が引き上げられることで、若いスケーターの難しいジャンプの抑制になるのかどうか・・・

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この改正案が通って年齢が引き上げられたら、もしかするとジュニア大会の方がシニア大会よりも点数が高い、ということになることも考えられます。現行のルールでも、特に女子の大会では時々あることではありますが。

シニアの年齢制限引き上げについての問題点

私はこの案に反対ではないのですが、ひとつ大きな問題点としては、ジュニアで活躍した選手がシニアに行かないで選手生活を終えることが、今までよりも多くなるだろうということです。

そして4年に1度しかないオリンピックに行ける可能性を、狭めてしまうかもしれないということです。それでなくても4年というのは長いです。フィギュア選手の中には(特に女子)、ピークがちょうどオリンピックの狭間に来てしまうことが良くありますよね。

最近で言えば、ラディオノワ選手なんかがそうでした(もちろんこれから復活のリベンジの可能性だってありますが)。

次の五輪は2022年です。もし年齢が引き上げられれば、2021年の7月1日時点で17歳になっていなければなりません。もし誕生日が7月2日でギリギリアウトの場合、次の五輪は2026年です。その時には22歳になっているわけで・・・五輪出場可能な最初の年齢が22歳というのは、かなり厳しいかなと思うんですよね。。。

これはもう「運」としか言えないわけですが。。。

ちなみにオリンピックのフィギュアスケート女子の金メダルの最年長は、トリノ五輪の荒川静香さんです。24歳でした。

そしてご存知のように、フィギュアスケートはお金がかかります。早い年齢で頭角を現してうまくスポンサーが付けば良いけれど、そうでなければ親御さんの負担というのは相当なものです。日本では大学を卒業と同時に引退、という選手も多いですよね。

むずかしくて、この案に賛成とも反対とも言えないです(意見を聞かれているわけではありませんが・・・)。

この年齢制限が可決された場合、実施されるのは2020-2021シーズンから、ということになります。これは現在シニアにいる選手が、ジュニアに逆戻りしなくても良いようにということかもしれません。もしこの案が可決されれば、来シーズン(2018-2019)の若い選手のシニア移行は見送られることになるのでしょうね。

AGENDA OF THE 57th ORDINARY CONGRESS SEVILLE – 2018

57th ISU Ordinary Congress, Seville, June 2018 Urgent Matters

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コメント

  1. すいか より:

    荒川さんはソチではなく、トリノです。念の為。

  2. mala-mi より:

    >すいかさん
    ご指摘ありがとうございます。うっかりしました。訂正しました。
    サーバーが不調のため、お礼が遅くなってしまいました。すみません。。。

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