今季のNHK杯は、激戦の大会となりました。もっとも毎年、NHK杯は結構な激戦区ですよね。
GPS1戦目で優勝をしている宮原知子選手とトゥクタミシェワ選手が出場する上、三原舞依選手と紀平梨花選手も出場という。ちょっと選手がかわいそうかな、と思ってしまいます。
案の定、ものすごくレベルの高い試合になりました。
グランプリ4戦目NHK杯2018 女子SP 1位はトゥクタミシェワ 三原舞依3位!
順位 | 名前 | 国 | SP得点 | 技術点 | 演技構成点 |
1 | Elizaveta TUKTAMYSHEVA | RUS | 76.17 | 43.18 | 32.99 |
2 | Satoko MIYAHARA | JPN | 76.08 | 40.33 | 35.75 |
3 | Mai MIHARA | JPN | 70.38 | 37.70 | 32.68 |
4 | Eunsoo LIM | KOR | 69.78 | 38.21 | 31.57 |
5 | Rika KIHIRA | JPN | 69.59 | 38.40 | 32.19 |
6 | Alena LEONOVA | RUS | 68.22 | 36.76 | 31.46 |
7 | Mariah BELL | USA | 62.97 | 32.77 | 31.20 |
8 | Angela WANG | USA | 60.82 | 31.68 | 29.14 |
9 | Maria SOTSKOVA | RUS | 60.75 | 29.15 | 31.60 |
10 | Courtney HICKS | USA | 59.10 | 31.50 | 27.60 |
11 | Kailani CRAINE | AUS | 58.21 | 30.44 | 27.77 |
12 | Mae Berenice MEITE | FRA | 50.49 | 24.33 | 27.16 |
とにかく宮原知子選手の素晴らしさと言ったら!もう、ほんと、ここまで来たか、という感じです。
表情、表現の柔らかさ、ひとつひとつの仕草が繊細で、それなのに力強い。
これまでジャンプが弱いと言われ続けた宮原選手ですが、前回のGPSもそうでしたが、このSPも回転不足が取られていないどころか、3Lz+3Tに1.60、2Aに0.94、3Loに1.33の加点が付いています。ここまで来る努力に、頭の下がる思いです。
素晴らしいのがスピン!特にレイバックスピンはGOE満点です。すごいです!
圧倒的に美しいSPでした。新しい衣装も、とてもすてき!
SP1位は、トリプルアクセルを跳んだエリザベータ・トゥクタミシェワ選手でした。
3Aに加点が2.06も付いて、どのジャンプも素晴らしい出来でした。かなり身体を絞っている印象です。
宮原選手とは、たった0.09の差です。フリー次第ですが、考えただけでこちらが緊張してしまいます。
3位になったのは、三原舞依選手。素晴らしい演技でした。スピンステップ全部レベル4を取れているのは、三原選手とアンジェラ・ワン選手だけです。
コンビネーションのふたつ目の3Tが回転不足になってしまいましたが、ほぼパーフェクトでした。三原選手のスケートは、本当に清らかでなめらかで、癒しだわ。
紀平梨花選手は、残念ながら3Aで転倒してしまいました。大きな大会でミスすることが割と多いのですが、今回はミスを引きずらずにその後の演技はとても良かったです。
3F+3Tで1.59、3Lzで1.94の加点をもらう素晴らしいジャンプ。でもジャンプだけじゃないところが強い。華もあるし。フリーで3Aを成功させたら、表彰台も可能性がありますね。
希望としては、日本選手表彰台独占なのですが、トゥクタミシェワ選手にも表彰台に上がってほしいし・・・
素晴らしかったのはラディオノワ選手の代わりに出場した、アレーナ・レオノワ選手です。あのロシアにあって、27歳(もうすぐ28歳)でまだ頑張っているのは、すごいことだと思います。
3T+3Tは1.44の加点、スピンは3つともレベル4。68.22!すごいです!安定しないことの多いレオノワ選手。フリーも頑張ってほしいです。
ソツコワ選手は、最近苦労している感じですね。ちょっと重いかな。ジャンプの時に手を挙げるの、やめたかと思っていたのですが今回復活してました。
今季のルール変更で、ジャンプで手を挙げるのは加点の対象から外れたのかと思っていたのですが、主にロシアの選手は取り入れたままですね。やっぱりGOEに響くのかなあと、今回のソツコワ選手の手挙げ復活を見て思いました。
1位と2位は僅差、3位から6位もあまり差がありません。フリーもハラハラ、ドキドキになりそうです。
それにしても、なぜにNHK杯だけ結果サイトの様式が違うんだ・・・?