アイスダンスは、予想通りヴァーチュ/モイア組が優勝しました。日本からはふた組出場しました。それだけですごい!
今回のNHK杯は、ベテラン勢が大活躍しました。長く見ている選手が表彰台に上がるのは、とても嬉しいものですね。
フィギュアスケートグランプリシリーズ2017第4戦 NHK杯 アイスダンス
順位 | 名前 | 国 | SD順位 | FD順位 | 総合点 |
1 | Tessa VIRTUEScott MOIR | CAN | 1 | 1 | 198.64 |
2 | Madison HUBBELLZachary DONOHUE | USA | 2 | 2 | 188.35 |
3 | Anna CAPPELLINILuca LANOTTE | ITA | 3 | 3 | 186.56 |
4 | Victoria SINITSINANikita KATSALAPOV | RUS | 4 | 4 | 177.15 |
5 | Laurence FOURNIER BEAUDRYNikolaj SORENSEN | DEN | 6 | 5 | 164.4 |
6 | Alexandra NAZAROVAMaxim NIKITIN | UKR | 7 | 6 | 160.88 |
7 | Penny COOMESNicholas BUCKLAND | GBR | 5 | 9 | 158.15 |
8 | Marie-Jade LAURIAULTRomain LE GAC | FRA | 8 | 7 | 157.62 |
9 | Kana MURAMOTOChris REED | JPN | 9 | 8 | 156.41 |
10 | Misato KOMATSUBARATimothy KOLETO | JPN | 10 | 10 | 132.41 |
ヴァーチュ/モイア組がもう貫録で、絶対負けない感じ。今の彼らがライバルとして認識しているのは、たぶんパパダキス/シゼロン組だけかなと思います。世界記録、塗り替えられちゃったし。
フリーの冒頭のリフト、演技が始まるやヴァーチュ―選手がモイア選手に飛びつくという、もうあれだけで度肝を抜かれました。ものすごい信頼関係と、たゆまぬ努力/練習の賜物なのでしょうけれど、いやはやすごすぎ。プロトコルを見ると、どのジャッジもすべてのエレメンツに3を付けている感じで、びっくりします。ほとんどのエレメンツがレベル4だし。
2位になったのは、アメリカのハベル/ドノヒュー組。このところめきめきうまくなっているカップルです。ヴァーチュ/モイア組とのトータルでの差が10点というのは、すごいですよね。
3位にイタリアのカッペリーニ/ラノッテ組でした。カッペリーニ選手の衣装が、いつもとっても素敵。今回のSDのもかわいかったし、FDの白い衣装も清楚で素敵でした。個性的な動きで、楽しそうに踊るふたりを見ていると幸せな気分になります。もう30歳と32歳になるのね。ストレートラインリフトがとてもきれい(女性が男性の膝の上に載って片足をあげるリフト)。
日本からはふた組が出場しました。村元哉中/クリス・リード組は、SD9位、FD8位、総合で9位でした。SDもFDもとても良かったのですが、何しろアイスダンスの全体のレベルが上がっているのでこの順位(全体のレベルが上がっているのはどの種目にも言えることですが、特にペアとアイスダンスに顕著)。
今季のFDは本当にステキで見とれてしまうのですが、あの途中の衣装替えはやっぱりやめた方が良いのじゃないかな。SDの腕輪飾りが落ちそうになったのはちゃんと着けていなかったということで防げそうだけれど、FDの衣装替えがうまく行かなかったのは(冷静に対応したとは言え)、この先もストレスになるんじゃないのかと思います。演技に集中出来た方が絶対良いと思うんだけど。。。この演技をしてこの点数でもこの順位かあ、厳しいなあ。
これが初GPSの小松原美里/ティム・コレト組。国際戦デビューとは思えないほど、堂々としていましたよね。特に小松原選手の表情は(SDの演技前はウィンクする余裕)、アイスダンスにはとっても大事。この大会では世界選手権のミニマムスコアを取っておきたいところでしたが、SDで1点弱足りませんでした(FDではクリアしています)。
ティム・コレト選手はアメリカ人ですが、次のオリンピックに向けて日本国籍を取る意向の様です。日本国籍を取るには一定期間日本に住んでいることが条件になるので(小松原選手と結婚しているので、独身の場合よりは短くて良い)、練習拠点を日本に移すということです。練習環境が整うのか、ちょっと心配ですが、そこまでして五輪を目指そうとしているふたりを応援したいと思います。<アイスダンス>小松原・コレト組 北京見据えるカップル
フィギュアスケートグランプリシリーズ2017第4戦 NHK杯 ベテランが魅せた大会でした!
カップル競技は年齢層が少し高いことが多いですが、この大会は男子シングルもベテラン勢が表彰台に載って、女子2位のコストナー選手も30歳と、なかなか楽しい大会となりました。
男子シングル
1位:ヴォロノフ 30歳
2位:リッポン 28歳
3位:ビチェンコ 29歳
女子シングル
2位:コストナー 30歳
ペア
2位:ストルボワ 25歳 & クリモフ 27歳
3位:ロゴノフ 29歳
アイスダンス
1位:ヴァーチュ― 28歳 & モイア 30歳
2位:ハベル 26歳 & ダナヒュー 26歳
3位:カッペリーニ 30歳 & ラノッテ 32歳
ISU GP NHK Trophy 2017 results
NHKのウェブページで、ビデオが見られます。左下にエレメンツの種類とレベルなどが表示されてわかりやすいです。
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