今季のGPS男子は、かなり混迷していますね。いったい誰が勝つのやら、何だかよくわからない。
今日の男子SPの1位、2位は順当ですが、それ以外のスケーターに関しては予測がつかないです。
フィギュアスケートグランプリシリーズ2017第5戦 フランス杯 男子SP フェルナンデス首位
順位 | 名前 | 国 | SP得点 | 技術点 | 演技構成点 |
1 | Javier FERNANDEZ | ESP | 107.86 | 60.00 | 47.86 |
2 | Shoma UNO | JPN | 93.92 | 48.91 | 46.01 |
3 | Alexander SAMARIN | RUS | 91.51 | 50.98 | 40.53 |
4 | Moris KVITELASHVILI | GEO | 86.98 | 48.98 | 39.00 |
5 | Alexei BYCHENKO | ISR | 86.79 | 46.29 | 40.50 |
6 | Misha GE | UZB | 85.41 | 43.13 | 42.28 |
7 | Denis TEN | KAZ | 83.70 | 42.56 | 42.14 |
8 | Max AARON | USA | 78.64 | 41.54 | 38.10 |
9 | Kevin AYMOZ | FRA | 70.00 | 34.18 | 35.82 |
10 | Vincent ZHOU | USA | 66.12 | 32.12 | 36.00 |
11 | Romain PONSART | FRA | 63.81 | 31.56 | 34.25 |
男子SPで1位に立ったのは、ハビエル・フェルナンデス選手。前回の中国杯がウソのような、すばらしい演技でした。今回はオーサーコーチが一緒というのも、影響しているのかもしれませんね。4T+3T、4S、3A、スピンステップ全部レベル4.加点バリバリ。これだけすべてがぴったりはまると、プログラムの細部の面白さも際立ち楽しいプログラムです。
2位は宇野昌磨選手。久々にハラハラしました。SPで100点行かなかったのは、もしかして久しぶり?インフルエンザにかかっていたとか、公開練習でジャンプが全然決まらなかったとか、いろいろニュースになっていました。調子の悪い中でこれだけできたら上出来、という演技だったかもしれません。冒頭の4Fは回転不足で転倒、4T+3Tは良かったけれど着氷がやや強引な感じ、3Aもイマイチ。でもスピンステップで全部レベルを取ってます。緩急の付け方などは、ますます上手になっている感じですね。だからジャンプを失敗したって、この点数が出る。すごいです。
3位がロシアの、アレクサンダー・サマリン選手。わかってましたよ、できる選手だってこと。でもなかなか本番で見せてくれなくて(このところロシア男子選手は、そういうパターンが多い)。でも今日のSPはとても良かったです。良い演技だったのに、演技が終わってからの表情が「ダメでした」みたいな感じで、やっと氷を降りてから笑みがこぼれた感じ。緊張してたのかな。
4位にジョージアのモリス・クヴィテラシヴィリ選手。あまり馴染みのない選手ですが、先シーズンの欧州選手権で6位になっています。180cmはフィギュアスケーターとしては、かなりの長身ですね。すらっとした身体を優雅に使って、なかなか見栄えのする選手です。つなぎの部分など、もっともっとできそうな感じがします。
5位にビチェンコ選手。連戦で疲れているんじゃないかと心配しましたが、パーフェクトの演技でした。ただ4回転が1度だけだと、順位的にこうなっちゃうんですね。上4人は4回転を2本入れているので・・・厳しいです。スピンステップはちょっと取りこぼしがあります。フリー、頑張って!
ミーシャ・ジー選手が6位。ほぼパーフェクト。繊細な心のひだが伝わってくるような演技でした。身体の隅々まで神経が行き渡って、神聖な感じすらします。今までもそうだったけれど、今季は特にひとつひとつの演技を丁寧に心を込めて滑っているのが感じられます。順位なんて関係ないところにいるスケーターです(私にとって)。
アメリカのふたりはどうしちゃったの?アーロン選手もジョウ選手も。。。。う~ん、これはつらい。
フリーは、フェルナンデス選手が大コケをしなければ優勝でしょうか。14点差は大きいです。宇野選手は調子が悪い中でもそこそこの演技ができれば、2位に残れるのではないかと思います。サマリン選手がこのままフリーも突っ走るのか。4位以下の選手はほぼ差がないので、順位は入れ替わるかもしれませんね。
ISU GP Internationaux de France de Patinage 2017 results
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