この記事を書こうと思っていた時に、メドヴェデワ選手の移籍のウワサが出て来て、遅くなってしまいました。
ロシアに国籍変更までしてペアで活躍を続けた川口悠子さんのインタービュー記事を読んで、これからの日本のカップル競技についてもいろいろと考えてしまいました。
川口悠子さんの引退について
去年(2017年)の9月に、川口悠子さんのコーチであるタマラ・モスクビナコーチから、川口/スミルノフ組の引退が表明され、私も記事にしています。
ところがこの段階では、まだ本人は引退の決心をしていなかった可能性が高いですね。突然ロシア・スケート連盟から、引退届にサインをしてくれと言われたということ・・・・
ここで私が思い出すのが、ユリア・リプ二ツカヤの引退です。この時も何だかすっきりしなかったんですよね。。。
ロシアは国のお金で費用を賄うので、連盟がもうダメかもと思った選手はどんどん切り捨てていく、というイメージがどうしてもあります。財源に限りがある公共事業なのだし、仕方のない面もあります。
日本なら連盟の強化選手を外れても、本人が続けたければ続けられるし、そもそも強化選手になっても費用を全部払ってもらえるわけではないですから。その分自由だとも言えるわけですが。。。
川口悠子さんの場合には、ケガの影響もあってなかなか結果を出せなくなっていたこともあると思うし、ロシアの若手ペアがだんだん強くなって来ていたということもあるのでしょう。
引退を決意するのには、かなりの葛藤があったようです(当然ですね)。
日本のこれからのカップル競技は・・・
日本でペア選手の育成に尽力することも考えたが「日本にはコーチの場所がない。ペアの選手も少ない」と指摘されて諦めた。
というのは、何としてももったいないです。
日本でカップル競技が育たない原因は、すごくたくさんあって単純ではないのですが、少しづつ改善して行かないとこの先も真っ暗、という感じがしてしまいます。
こうして日本のペア競技に尽力したいと思っている有能な人がいるのに、どうにかならないものなんでしょうかね。。。
ここ2~3年、日本でも多少活気付いてきたカップル競技ですが、ここにきて少し暗雲が立ち込めています。
須藤澄玲/オデ組と高橋成美/柴田嶺組の解散(高橋さんは引退)に始まって、他にもあまり良いニュースが聞こえてきません。
これからと思っていた、小野眞琳/カーティス・カズキ・シュライバー組も解散したということ。
アイスダンスでも、これからを期待していた折原裕香/森望組も解散して、折原選手はカナダの選手と新しく組んだということです。
ただアイスダンスは、倉敷が頑張って力を入れてくれているようだし、キャシー・リードさんが日本にいてくれて頼もしいです。村元/リード組が国際大会で頑張ってくれていることもあって、アイスダンスの状況はまだペアよりはましなのかな、と思います。
それでなくてもお金のかかるフィギュアスケートです。今はカップル競技を国際レベルで練習しようと思ったら、海外に出なければならない状況で、更にお金がかかります。これではなかなか選手も増えませんよね。。。
どうにかならないものか・・・と気を揉むフィギュアスケートファンです。
msn 引退報道の真意は「謎のまま」 フィギュア・ペアの川口悠子さん
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