すっかりオフシーズンモードですが、ショーがあったり始球式があったりパレードがあったり、話題には事欠きませんね。このブログは競技会中心に書いているので、あまりそれ以外の話題は記事にしていませんが。
オフシーズンに入って気になるのは、選手たちの動向です。パトリック・チャン選手などの引退発表があったり、まだ発表はないけれど引退するんじゃないかと心配な選手もいますね。コーチや拠点の変更などもニュースになっています。
そんな中で、本田真凜選手がアメリカのラファエル・アルトゥニアンコーチの元に渡ったのが報じられました。アルトゥニアンコーチは、今最も成功しているフィギュアスケートコーチのひとりですね。たくさんのトップ選手を抱えていますが(筆頭はネイサン・チェン選手)、他にも将来有望な若手選手が集まっているようです。
本田真凜とイム・ウンスがアルトゥニアンコーチの門下生に
本田真凜選手とイム・ウンス選手が、同じコーチのもとで練習することになりました。ウンス選手は15歳になったばかりで、本田選手よりもちょっと年下(約1歳半)ですが、これから北京五輪に向けてライバルとなる可能性の大きな選手です。
最近は人気のあるコーチのところに生徒が集中してしまう傾向にあって(オーサーコーチのところの羽生選手とフェルナンデス選手が良い例)、難しいところもあるのではないかなと思ったり・・・
本田真凜選手は、もうすでにアルトゥニアンコーチのところに行っていますが、ウンス選手は4月末からのようです。
本田真凜選手は、カナダでローリー・ニコルに振り付けをしてもらったそうです。今まではズエワさんが多かったけれど、ニコルさんの振り付けも本田選手に合うような気がします。楽しみです。
このふたり以外にも、中国から若手男子選手ふたりが、北京五輪に向けてアルトゥニアンコーチのところに来ることになっているようです。地元開催の五輪で、中国も選手育成に熱が入っているということでしょう。
ネイサン・チェンはイェール大との両立
イェール大の入学が決まったネイサン・チェン選手の悩みどころは、フィギュアスケートと勉学の両立、しかもアルトゥニアンコーチの拠点はイェール大から遠く離れている、というところのようです。
フィギュアスケートをやめるつもりはないということですが(コーチを変えるつもりもない)、名門イェール大でしかもメディカルを専攻するつもりのようなので、両立はかなり厳しいものになりそうです。
夏の3ヶ月間は、一緒にみっちり練習をするつもりのようですが、競技会の前にはアルトゥニアンコーチにイェール大方面まで来てもらいたい意向の様です。生徒が増えて行くし、北京五輪に向けての中国選手の育成など責任も重くなるアルトゥニアンコーチが、競技会の前に(チェン選手にとってだけでなく、他の選手に乗っても大事な時期)チェン選手のために本拠地を離れるということができるのかどうか・・・
アルトゥニアンコーチにとって、チェン選手が生徒の中でも重要な選手の筆頭で責任も重い、というのはこのオリンピックシーズンの試合の度に、アルトゥニアンコーチの顔付きから伺うことができました。
ファンとしては、もちろんチェン選手の(少なくとも)北京五輪までの続行と活躍を願うわけですが。。。
アダム・リッポンとアシュリー・ワグナーは?
ベテランのアダム・リッポン選手とアシュリー・ワグナー選手とは、まだ今後のことは話せていないようで、コーチとしては5月中旬位までに知りたいようです。
アダム・リッポン選手は平昌五輪直前からマスメディアに取り上げられることが多くなり、五輪後は大活躍!先ごろTIMEの「2017年最も影響を与えた100人」に選ばれています。美貌もさることながら、しゃべりのうまさ、筋の通った考え方と表現の仕方、ゲイであることなどなど、各方面から引っ張りだこの様相。五輪の団体でメダルも取ったし、引退しても驚かないです(さみしいけど)。
アシュリー・ワグナー選手は、平昌五輪出場を逃してしまいましたが、アメリカ女子は低迷気味なので、あと1,2年はアメリカのトップにいられるのではないかというのがコーチの考え。五輪にも世界選手権にも出なかったので、このまま引退は寂しいので続けて欲しいけれど、簡単なことではないのでしょうね。
icenetworkのウェブサイトにアルトゥニアンコーチのインタビュー記事が載っています。
Fresh faces: Arutunian set to welcome new pupils
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