女子も四回転がないと勝てない時代 スケートカナダ2019

四回転を跳ばないとやっぱり勝てない、なんて男子について言っていたのはついこの間だったのに、女子にもそういう時代がこんなに早く来てしまうとは。

とは言え、四回転をバシバシ跳んでいるのは15歳前後の若い子ばかりで、これから体型変化を迎えても跳べるのかしら、とやはり考えてしまいます。

GPS2019の2試合目、スケートカナダ、女子で優勝したのはFSが4回転4回構成のアレキサンドラ・トゥルソワ選手でした。

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GPSスケートカナダ2019 紀平梨花は2位

紀平梨花選手はSPできれいなトリプルアクセルを決めて1位で発進でしたが、FSに3Aを2回組み込むも、4回転4回構成のアレキサンドラ・トゥルソワ選手に逆転されてしまいました。

総合結果

順位名前総合点SP順位FS順位
1Alexandra TRUSOVARUS241.0231
2Rika KIHIRAJPN230.3312
3Young YOUKOR217.4924
4Bradie TENNELLUSA211.3145
5Evgenia MEDVEDEVARUS209.6263
6Marin HONDAJPN179.26106
7Yelim KIMKOR176.9387
8Serafima SAKHANOVICHRUS175.9778
9Alexia PAGANINISUI166.2099
10Gabrielle DALEMANCAN164.34511
11Alicia PINEAULTCAN161.371110
12Veronik MALLETCAN147.791212

フリー結果(6位まで)

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順位名前FS点数技術点演技構成点
1Alexandra TRUSOVA RUS166.62100.2067.42
2Rika KIHIRA JPN148.9877.5071.48
3Evgenia MEDVEDEVA RUS146.7373.0173.72
4Young YOU KOR139.2775.0365.24
5Bradie TENNELL USA138.3968.7969.60
6Marin HONDA JPN120.0657.4462.62

アレキサンドラ・トゥルソワ選手がフリーで4回転を4回(冒頭の4Sで珍しく転倒)跳んで、なんと技術点が100点を突破!うひゃ~!としか・・・しかも4回転にはルッツも含まれるという。。。コンビネーションジャンプがまたすごい!4T+3T、4T+1Eu+3S、3Lz+3Lo。まったく、本当に、どうしたらよいのでしょう。

今のところ、女子はSPに4回転を入れてはいけないのですが(どうしてでしょう・・・)、このルールも4回転ジャンパーが増えてきたら見直されるのではないかと思います。SPにも入れられるようになったら、4回転を跳ばなければ絶対勝てない、ということになりそうです。。。

紀平梨花選手は、まだ9月の負傷の影響があるようですね。ルッツを回避して、4Sにも挑戦しませんでした。それでもSPの3Aは素晴らしかったし(フリーは3A2本のうち単独3Aがステップアウト)、スケーティングも良く滑るし、SPとFSともスピンステップ全部のレベルを取っているというすごさです。

それでもフリーでは、トゥルソワ選手の基礎点が88.40、紀平選手の基礎点が65.97ですから、もうこれはGOEとかPCSでは埋められない位大きいんですよね。は~~~~~~。。。

3位になったのは、韓国のユ・ヨン選手。ジュニアの時から、その優雅な演技は目立っていましたが、そこに3Aを装備してきました。濱田コーチなんですね。韓国の選手が、日本のコーチに。時代は変わっていくのね(良いですね~)。

GPSスケートカナダ2019 本田真凜とメドヴェデワの復活!

この大会女子で印象深かったのは、本田真凜選手とメドヴェデワ選手の復活でした。ともに先シーズンはコーチを変更して、かなり苦しい時期を過ごしてきた選手です。

本田真凜選手は、アルトゥニアンコーチに変更しましたが、今季から日本では本田コーチにも見てもらっているということで、それが良い方向に行っているのかなと思います。私はこの話を聞いた時に、アルトゥニアンコーチからの指導が中途半端になってしまうし、うまくいかないのではないかと心配したのですが。

海外を練習拠点にするというのは、選手によって合う合わないがあるのかもしれません。それはコーチの力量とかではなく。

キス&クライでの本田コーチとのやり取りを見ていても、先シーズンには見られなかった本田選手の快活さが戻ってきているようで、これで良かったのかもという気がしています。

しかも本田選手はこの試合の前にタクシーに乗っていて交通事故に遭い、SPの後に体調も崩し(事故の影響でしょうか)、2週間前に脳震盪を起こしていたというではないですか。もしかしたらこのアンラッキーを乗り越えたことが、力になったかもしれません。

もうひとり、復活劇を見せてくれたのがメドヴェデワ選手です。カナダに渡ってオーサーコーチのもとで練習を始めた彼女ですが、なかなか苦労をしていたのはご存知の通り。きのうのSPでもジャンプが決まらず、かなり苦しい展開となりました。

そして今日のフリー、素晴らしかったです。演技時間が長くてエレメンツの種類の多いフリーでは、以前の癖が出てしまう部分もありますが(私だけかもしれませんが、SPの方が変化が良くわかる)、強いメドヴェデワ選手がスケーティングに磨きをかけて戻ってきた!という感じでした。昨日のSPでは、出来が悪かったこともありますがオーサーコーチとうまくいっているのかちょっと心配したのですが、杞憂だったようです。良かったわ~。

ISU GP 2019 Skate Canada International

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