全米選手権の女子ショートが終わりました。ちょっと意外な結果になりました。フリー次第で順位は変わりそうですが、思っていた以上に波乱がありそうです。
全米選手権2017女子SP 1.カレン・チェン、2.長洲未来、3.アシュリー・ワグナー
今回一番印象に残ったのは4位になったテッサ・ホン選手です。まだ14歳だということですが、動きが優雅なこと!所作がとても美しく、演技が流れて途切れない。見ていて全然飽きないどころか、目が離せませんでした。年齢的に国際試合ではジュニアですよね(どうして全米でシニアに出たのだろう?)いやいや、びっくり。
さて、SP1位はカレン・チェン選手でした。素晴らしい演技でした。チェン選手は自分で振り付けもしているんですよね。このSPの鳥の動き、特に初めと終わりの手の動きは独特で、とても素敵です。パーフェクト!最後のレイバックスピンの美しさよ!
SP2位は長洲未来選手でした。良かったですね~。すごく緊張していたような気がします。単独ジャンプのループがちょっと乱れてしまいました。スピンもステップも全部レベル4です。フリーで崩れてしまうことが多いので、今回はSPの調子を維持して頑張ってほしいです。
SP3位はアシュリー・ワグナー選手でした。氷上でアピールする点では、今回もピカイチ。ダブルアクセルがちょっと乱れ、レベルの取りこぼしも。コンビネーションジャンプは、絶対回り切るぞ、という意地が見えました。FSも頑張ってほしいです。
グレイシー・ゴールド選手はSP5位でした。ちょっと重かったかなあ。あ~、フリップがダブルに。。。でも調子は戻りつつあるように見えました。フリップのミスも慎重に行き過ぎて跳び損ねた感じがしました。フリーはもう少しリラックスして滑れると良いなと思います。
マライア・ベル選手はGPSでいきなり表彰台に載ってびっくりした選手です。コンビネーションのふたつ目が回転不足で転倒。それ以外は勢いがあってとても良かったです。フリーもこの調子だと、結構上に行く可能性がありますね。
キャロライン・ジャン選手。3Lo‐3Loが美しかったです。プログラムがあまり良くないのじゃないかしら。それともまだ滑り込めていないのか。丁寧に滑りすぎちゃったのかも。
順位 | 名前 | SP得点 | 技術点 | 演技構成点 |
1 | Karen Chen | 72.82 | 40.97 | 31.85 |
2 | Mirai Nagasu | 71.95 | 38.80 | 33.15 |
3 | Ashley Wagner | 70.94 | 36.26 | 34.68 |
4 | Tessa Hong | 65.02 | 36.50 | 28.52 |
5 | Gracie Gold | 64.85 | 32.51 | 32.34 |
6 | Mariah Bell | 63.33 | 33.95 | 30.38 |
7 | Caroline Zhang | 62.55 | 36.49 | 26.06 |
何しろ安定しないアメリカ女子選手、フリーはまたどうなるかわかりません。SPは良いけれどフリーで崩れるという選手も多いので、ミスと回転不足に気を付けて(って私に言われるまでもないでしょうけれど)、頑張ってほしいです。
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