グランプリシリーズが始まってしまいました。全然追いつけていないのですが、とりあえずシングルは見ましたよ。
宮原知子選手の素晴らしい演技!涙なしには見られないデニス・テンさん振り付けのヴォロノフ選手の演技・・・
それにしても、今季は回転不足の判定が厳しいですね。みんなボロボロ取られてます。
GPSアメリカ大会 女子SP 宮原知子1位、坂本花織2位、本田真凜4位
順位 | 名前 | 国 | SP得点 | 技術点 | 演技構成点 |
1 | Satoko MIYAHARA | JPN | 73.86 | 39.42 | 34.44 |
2 | Kaori SAKAMOTO | JPN | 71.29 | 37.92 | 33.37 |
3 | Sofia SAMODUROVA | RUS | 64.41 | 35.82 | 28.59 |
4 | Marin HONDA | JPN | 62.74 | 30.38 | 32.36 |
5 | Bradie TENNELL | USA | 61.72 | 29.68 | 32.04 |
6 | Megan WESSENBERG | USA | 60.20 | 32.46 | 27.74 |
7 | Laurine LECAVELIER | FRA | 59.57 | 30.43 | 29.14 |
8 | Polina TSURSKAYA | RUS | 58.42 | 29.71 | 28.71 |
9 | Starr ANDREWS | USA | 56.03 | 29.06 | 27.97 |
10 | Loena HENDRICKX | BEL | 54.13 | 24.35 | 29.78 |
11 | Alaine CHARTRAND | CAN | 46.99 | 20.80 | 26.19 |
宮原知子選手、本当に素晴らしかったです!ジャンプはフリップに!が付きましたが、それ以外は完璧。コンビネーションの3Lz+3T もバッチリ決まりました。
とにかくプログラム全体の密度、優雅さ、音楽との調和、流れ、どれをとっても素晴らしい。スピンステップもレベルを全部取って、それなのに無理をしている感じが全くなく、自然の流れの中でこなしている感じ。点数はもっと出ても良かったと思います。
2位に付けたのは坂本花織選手、ノーミス、すべての要素で加点をたくさんもらっています。坂本選手のジャンプは、着氷した後にスケートのブレードがしっかり氷をとらえてぶれないのが、すごく気持ち良いです。
スピンステップでレベルの取りこぼしがあるので、これを調整したらもっと点数が出るってことですね。
3位はロシアのソフィア・サモドゥロワ選手でした。ミーシンコーチの16歳。ノーミスの演技でしたが、点数は伸びませんでした。先シーズンジュニアGPファイナルにも進出した選手ですが、シニアで戦うのは、やっぱりそう簡単ではないのね。
4位に本田真凜選手。たくましくなりましたね。相変わらず笑顔がかわいい。ほぼノーミスの演技でしたが、点数が伸びなかったのはふたつのジャンプで回転不足を取られて、最後のスピンコンビネーションがうまく行かなかったことが原因のようです。
アメリカに拠点を移して頑張っている本田選手、体形の変化を見るとその努力を感じることができますね。まだこれからです。
他には調整がうまく行かなかったかな、という選手が多かったですね。
ベルギーのヘンドリックス選手は、チャレンジャーシリーズで良い演技をしているし、アメリカのテネル選手はコンビネーションジャンプ以外は、とても良い演技でした。フリーで大挽回して来るかもです。
カナダのシャトラン選手が、なかなか不調から抜け出せないようで心配。今季のカナダ女子は、オズモンド選手が休養、デールマン選手がケガで、かなり心配な状況ですね。
希望としては、日本女子表彰台独占!頑張って!
GPSアメリカ大会 男子はネイサン・チェンが優勝
順位 | 名前 | 国 | 総合得点 | SP順位 | FS順位 |
1 | Nathan CHEN | USA | 280.57 | 1 | 1 |
2 | Michal BREZINA | CZE | 239.51 | 2 | 2 |
3 | Sergei VORONOV | RUS | 226.44 | 4 | 4 |
4 | Matteo RIZZO | ITA | 225.81 | 5 | 5 |
5 | Vincent ZHOU | USA | 225.75 | 6 | 3 |
6 | Nam NGUYEN | CAN | 212.99 | 9 | 6 |
7 | Julian Zhi Jie YEE | MAS | 207.51 | 3 | 9 |
8 | Morisi KVITELASHVILI | GEO | 205.12 | 11 | 7 |
9 | Alexei BYCHENKO | ISR | 197.47 | 10 | 8 |
10 | Romain PONSART | FRA | 187.92 | 8 | 11 |
11 | Kevin REYNOLDS | CAN | 185.63 | 12 | 10 |
12 | Jimmy MA | USA | 185.06 | 7 | 12 |
優勝したのはネイサン・チェン選手。今年からエール大学に入って、学業とフィギュアスケートの両立を目指しています。コーチとの練習があまりできていないという話しでしたが、うまくまとめてきましたね。
SPでは1度しか4回転を入れてこなかったし、フリーでも3回しか入れていないので、まだまだ調整途中という感じ。チェン選手は、元々試合ごとにジャンプの構成は変えてくる選手ですが(それだけ器用ということでもありますね)。
フリーの振り付けが、とっても面白くて、かっこいい!先シーズンのも個性的だったけれど、今回もとても印象的な動きが入っています(ローリー・ニコル振り付け)。
2位にミハル・ブレジナ選手。何かこの頃また頑張ってるな、いいぞ!フリーではコンビネーションが2回しか入ってないけれど、もうひとつはどこに入れるはずだったのだろう。
3位に大ベテラン、ヴォロノフ選手。フリーは、デニス・テンさんの最初で最後の振り付け。演技が終わった後、ヴォロノフ選手が天を仰いでいるように見え、涙が出そうに。ミスもたくさんあったけれど、力を振り絞った、精一杯の演技に見えました。
今季はいろいろな場面で、私たちはデニス・テンさんを思い出して、喪失感に涙するんだろうな。
ビンセント・ジョウ選手が5位。SPもフリーも、たくさん回転不足を取られてしまいました。もったいないな~。SPとFS合わせて、スピンは全部レベルを取っているし、これでジャンプが安定してきたらすごいですね。
フリーは、ちょっと羽生選手のSEIMEIを思わせるプログラム。ジョウ選手にとっても似合っているし、今まではジャンプ偏重という感じだったけれど、これはなかなか個性的。
カナダのナム・グエン選手は復調の兆しはあるものの、なかなか簡単ではないようです。また背が伸びた?
ジョージアのクヴィテラシュヴィリ選手は、可能性を秘めた選手だけれどなかなか発揮できない感じ。
引退を1年延ばした、カナダのレイノルズ選手もなかなか調整が難しい感じ。頑張ってほしいです。
ISU GP 2018 Skate America results
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