フィンランディア杯2016の男子FSが行われました。
注目のネイサン・チェン選手、フリーには4回転を4回と思っていたら、え?5回?、見間違いかと思ってしまいました。これだけミスがあっても、5回も4回転を跳ぶと(回転数が足りている)技術点がすごいことになる、というのが良くわかりました。優勝です。
2位はパトリック・チャン選手、3位はショートの好調を維持できなかったコフトゥン選手でした。
フィンランディア杯2016 男子 チェン1位、チャン2位、コフトゥン3位
男子フリー
順位 | 名前 | 国 | FS得点 | 技術点 | 演技構成点 |
1 | Nathan CHEN | USA | 168.94 | 96.08 | 74.86 |
2 | Patrick CHAN | CAN | 164.14 | 77.06 | 88.08 |
3 | Alexander PETROV | RUS | 142.09 | 71.23 | 70.86 |
4 | Maxim KOVTUN | RUS | 141.31 | 64.89 | 76.42 |
5 | Mikhail KOLYADA | RUS | 139.35 | 64.11 | 76.24 |
6 | Jorik HENDRICKX | BEL | 139.10 | 69.24 | 70.86 |
7 | Alexander MAJOROV | SWE | 137.72 | 72.80 | 64.92 |
フリー1位で優勝したネイサン・チェン選手、フリーで4回転を5回も跳びました。ジャンプ構成は、4Lz-3T、4F、3A、4T、4T-2T-2Lo、4S、3F-3T、3Lzです。すごいったら。スピンやステップでレベルが取れていませんが、それでも基礎点が104.45です(ミスが多かったので技術点は100を切ってしまいましたが)。
でもこの中でクリーンに跳んだのは、4T+2T+2Lo、3F+3T、3Lzのみです。演技自体は、とにかく4回転を跳ぶためのプログラムという印象でした。たぶんそれはチェン選手が疲れてしまって、後半は足もちゃんと動いていない感じになってしまったからで(それでもジャンプを跳んでいるところがすごいですが)、プログラム自体は悪くないのかもしれません。でもプログラムがきれいとか、壮大で美しいとか、そういうことを考えている暇もありませんでした。スピンやステップもあまり良くありませんでした。
フィギュアスケートもスポーツなので、技が難しい方が点数が高いのは当然だし、見ている方も見ごたえがあります。でもこれだけジャンプに頼ってしまうのは、どうなんだろう・・・?このプログラムを最後まで完璧に滑り切ることって、できるんでしょうか?(人間業ではないような気が・・・)それにこれだけミスをするなら、4回転の回数を減らしてパーフェクトな演技をした方が良いような気がしてしまいます。
それとやはり気になるのは、これだけのことをするのは身体にすごく負担になるのではないかということです。それでなくても、以前に比べるとケガをする選手が多いような気がするこの頃です。難しいことをしないと勝てない、それで無理をする、そしてケガ・・・という危険性が大きくなるような気がします。
フリーで5回の4回転、すごいけれど手放しで絶賛できない、そんな気持ちです。
2位はパトリック・チャン選手でした。やはり本来の調子には戻っていませんが、スケーティングはさすがですね。氷の上をスーッと飛んでいるような滑りです。スピンとステップはほとんどレベルを取れているので、あとはジャンプの調整ですね。すごく素敵な曲ですが、これはチャン選手だから使えるのかも、と思いました。滑りが上手じゃないと間が持たないかもしれないです。
チェン選手とチャン選手の後だったので、あ~ステキな衣装!、と思わずつぶやいてしまいました。そのコフトゥン選手、せっかくショートで1位だったのに、あ~・・・もったいない~。精神的に弱いということなのかな。2回のトリプルアクセルは良かったのですが、あとはボロボロでした。う~ん、これでは若手に追い越されてしまうよ・・・
男子総合結果
順位 | 名前 | 国 | 総合点 | SP順位 | FS順位 |
1 | Nathan CHEN | USA | 256.44 | 2 | 1 |
2 | Patrick CHAN | CAN | 248.73 | 3 | 2 |
3 | Maxim KOVTUN | RUS | 229.57 | 1 | 4 |
4 | Mikhail KOLYADA | RUS | 219.55 | 4 | 5 |
5 | Jorik HENDRICKX | BEL | 218.32 | 5 | 6 |
6 | Alexander PETROV | RUS | 211.80 | 7 | 3 |
7 | Alexei BYCHENKO | ISR | 203.75 | 6 | 10 |
フィンランディア杯2016 ペアとアイスダンス
ペア総合結果
当然ドゥハメル/ラドフォード組の優勝でした。ただ演技はミスが多かったです。これから調整して大技が決まるようになると、今季も楽しませてくれそうです。
順位 | 名前 | 国 | 総合点 | SP順位 | FS順位 |
1 | Meagan DUHAMEL / Eric RADFORD | CAN | 197.78 | 1 | 1 |
2 | Kristina ASTAKHOVA / Alexei ROGONOV | RUS | 169.1 | 2 | 2 |
3 | Mari VARTMANN / Ruben BLOMMAERT | GER | 164.91 | 3 | 3 |
アイスダンス総合結果
日本からの平井/アソンション組は調子が悪かったようですね。
順位 | 名前 | 国 | 総合点 | SD順位 | FD順位 |
1 | Alexandra STEPANOVA / Ivan BUKIN | RUS | 172.83 | 1 | 1 |
2 | Madison HUBBELL / Zachary DONOHUE | USA | 165.76 | 2 | 2 |
3 | Tiffany ZAHORSKI / Jonathan GUERREIRO | RUS | 153 | 3 | 4 |
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9 | Emi HIRAI / Marien DE LA ASUNCION | JPN | 102.03 | 9 | 10 |