こんなに大波乱の試合も珍しいです、しかも女子で。
SPではアメリカ選手が久々に良い演技を見せてくれて上位に入りましたが、フリーでは崩れてしまいました。SPの上位3人が、誰も表彰台に立てないのはめったにないことなのでは。
優勝は紀平梨花選手、強いです!三原舞依選手が3位になったのがとても嬉しい!
フィギュアスケート4CC 三原舞依3位!トゥルシンバエワ2位!
女子総合結果
順位 | 名前 | 国 | 得点 | SP順位 | FS順位 |
1 | Rika KIHIRA | JPN | 221.99 | 5 | 1 |
2 | Elizabet TURSYNBAEVA | KAZ | 207.46 | 6 | 3 |
3 | Mai MIHARA | JPN | 207.12 | 8 | 2 |
4 | Kaori SAKAMOTO | JPN | 206.79 | 2 | 4 |
5 | Bradie TENNELL | USA | 202.07 | 1 | 5 |
6 | Mariah BELL | USA | 193.94 | 3 | 6 |
7 | Eunsoo LIM | KOR | 191.85 | 4 | 8 |
8 | Yelim KIM | KOR | 187.93 | 9 | 7 |
9 | Veronik MALLET | CAN | 170.46 | 12 | 9 |
10 | Larkyn AUSTMAN | CAN | 165.21 | 11 | 12 |
11 | Ting CUI | USA | 164.84 | 7 | 14 |
12 | Yi Christy LEUNG | HKG | 164.79 | 15 | 11 |
13 | Hanul KIM | KOR | 162.48 | 17 | 10 |
14 | Hongyi CHEN | CHN | 150.50 | 13 | 15 |
15 | Kailani CRAINE | AUS | 149.52 | 10 | 17 |
16 | Alaine CHARTRAND | CAN | 147.54 | 21 | 13 |
17 | Isadora WILLIAMS | BRA | 138.26 | 19 | 16 |
18 | Alisson Krystle PERTICHETO | PHI | 136.97 | 16 | 19 |
19 | Amy LIN | TPE | 134.56 | 20 | 18 |
20 | Andrea MONTESINOS CANTU | MEX | 124.51 | 22 | 20 |
21 | Joanna SO | HKG | 117.82 | 18 | 21 |
WD | Brooklee HAN | AUS | 14 |
優勝は(やっぱり)紀平梨花選手。SP8位からの巻き返し、強いです。まあ、SPで3Aがうまく行かないのは、想定内ですからね。5位とは言え、1位との点差は5点しかなかったわけなので、十分逆転できる位置でした。
でもそこで、本当に逆転しちゃうのがすごいところです。これだけ期待されていて、メディアからも追いかけられて、プレッシャーがないはずがないのですが、コントロールがうまくできるのがすごいです、まだ若いのに。
とにかく隙がない。ジャンプが完璧なのはもちろん、他のエレメンツも加点バリバリ。プログラム全体に流れがあって途切れないし、難しいことをたくさんしているのにそうは見えないし、忙しくも感じさせない。まったくすごいとしか言いようがないです。
驚いたのが2位のトゥルシンバエワ選手。SP6位FS3位で、総合2位になりました。
エテリさんのところの水が合うということなんでしょう。フリーで4Sは転倒してしまいましたが、挑戦することがすごいし、後半加点のつく3つのジャンプがすべてコンビネーション。いかにもエテリさんのところのプログラムです。イキイキと滑っていて良いのですが、やっぱり忙しいプログラムで足元がカシャカシャしている感じがするのも、いかにもエテリさんのところということかな。
3位になったのは、三原舞依選手。表彰台、嬉しいです。2位と0.3差、惜しい・・・!
SPは、滑り始める前から表情が硬くて、大丈夫なのかと心配したら案の定、いつもの滑りではありませんでした。いつも癒しオーラを撒き散らすのに、今回はそれが感じられませんでした。世界選手権に出られない分、この試合に賭ける気持ちは大きかったと思います。たぶんそれがプレッシャーになったのかな。大きなミスはコンビネーションのふたつ目だけだったのですが。
フリーは、グングン伸びるスケート、いつもの舞依ちゃんです!幸せオーラもバシバシ感じました。ミスは最初のコンビネーションのふたつ目3Tの回転不足ですが、これはちょっと厳しかったような気がします。私的には、パーフェクトでした。良かった~!
坂本花織選手は、SPでほぼ1位のテネル選手との差がない2位でした。優勝を意識して、気負いがあったのかもしれません。
ジャンプが何となくいつもと違う感じがしていたら、3連予定のコンビネーションのひとつ目のアクセルがパンク。これは痛かったです。リカバリーをしたけれど、こういうレベルの高い試合では埋められない。
坂本選手はこの試合で失敗をしておいて、世界選手権までパーフェクトは取っておくということで、頑張ってほしいです。
SP1位のアメリカのブレイディ・テネル選手は、大きいミスは3Lz+1Lo(ふたつ目は3回転の予定)だけでしたが、どのジャンプも着氷が微妙な感じだなと思っていたら、3つのジャンプで回転不足が付いてしまいました。
SPもFSも力強い滑りでエネルギーにあふれている感じだけれど、もしかしてもう少しコントラストがあった方が良いかも。
SP3位のマライア・ベル選手も、フリーではミスが出てしまいました。3Loの転倒、ルッツが2回転に。元気なステキな演技だったのですが。
イム・ウンス選手は、来そうで来ない・・・とても良いものを持っているのだけれどな。フリーはもしかして曲が合わないのじゃないかと思っていましたが、妖艶に演じていてかっこ良かったです。
SPとFSの結果を、10位までですが貼っておきます。
女子ショート
1 | Bradie TENNELL | USA | 73.91 | 40.59 | 33.32 |
2 | Kaori SAKAMOTO | JPN | 73.36 | 39.98 | 33.38 |
3 | Mariah BELL | USA | 70.02 | 38.47 | 31.55 |
4 | Eunsoo LIM | KOR | 69.14 | 38.58 | 31.56 |
5 | Rika KIHIRA | JPN | 68.85 | 35.82 | 33.03 |
6 | Elizabet TURSYNBAEVA | KAZ | 68.09 | 36.89 | 31.20 |
7 | Ting CUI | USA | 66.73 | 35.88 | 30.85 |
8 | Mai MIHARA | JPN | 65.15 | 32.15 | 33.00 |
9 | Yelim KIM | KOR | 64.42 | 35.96 | 28.46 |
10 | Kailani CRAINE | AUS | 60.64 | 32.85 | 27.79 |
女子フリー
1 | Rika KIHIRA | JPN | 153.14 | 82.74 | 70.40 |
2 | Mai MIHARA | JPN | 141.97 | 74.64 | 67.33 |
3 | Elizabet TURSYNBAEVA | KAZ | 139.37 | 75.97 | 64.40 |
4 | Kaori SAKAMOTO | JPN | 133.43 | 66.24 | 67.19 |
5 | Bradie TENNELL | USA | 128.16 | 61.43 | 66.73 |
6 | Mariah BELL | USA | 123.92 | 61.15 | 63.77 |
7 | Yelim KIM | KOR | 123.51 | 63.98 | 59.53 |
8 | Eunsoo LIM | KOR | 122.71 | 60.62 | 62.09 |
9 | Veronik MALLET | CAN | 115.49 | 57.38 | 58.11 |
10 | Hanul KIM | KOR | 111.04 | 57.96 | 53.08 |
ISU Four Continents Championships 2019
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