何だかんだと時間が取れず、遅くなってしまいましたが「ジュニア世界選手権2019」についてはやっぱり書いておかなくちゃ、ということで遅ればせながら書いて行こうと思います。
今回のジュニア世界選手権の女子は、試合前から優勝はロシア女子選手だろうという予想は誰でもしていたわけで、ロシア選手の中で誰だろう、みたいな感じだったのは仕方がないかなと思います。
当初出場予定だったコスタルナヤ選手がケガのため欠場となって、残念でした。
日本女子は表彰台こそ逃しましたが、頑張りました!この出場選手の中でこの結果は、すばらしいと思います。来季の枠は2になってしまった、という論調が目立ちますが、こんな激戦の中で2をキープしたよ、という感じかと。それに、来季のJGPSの全試合に最大の2枠をキープ、これは素晴らしいことですね!
フィギュアスケートジュニアワールド2019 ロシア女子の4回転!
順位 | 名前 | 国 | 得点 | SP順位 | FS順位 |
1 | Alexandra TRUSOVA | RUS | 222.89 | 2 | 1 |
2 | Anna SHCHERBAKOVA | RUS | 219.94 | 1 | 2 |
3 | Ting CUI | USA | 194.41 | 3 | 3 |
4 | Kseniia SINITSYNA | RUS | 188.84 | 4 | 6 |
5 | Yuna SHIRAIWA | JPN | 185.46 | 6 | 4 |
6 | Young YOU | KOR | 178.82 | 11 | 5 |
7 | Hanna HARRELL | USA | 176.69 | 5 | 9 |
8 | Haein LEE | KOR | 171.97 | 14 | 7 |
9 | Yuhana YOKOI | JPN | 170.17 | 18 | 8 |
10 | Alison SCHUMACHER | CAN | 158.52 | 16 | 10 |
11 | Alina URUSHADZE | GEO | 157.96 | 15 | 11 |
12 | Tomoe KAWABATA | JPN | 157.47 | 9 | 13 |
13 | Ekaterina RYABOVA | AZE | 154.6 | 12 | 12 |
14 | Julia LANG | HUN | 153.24 | 10 | 14 |
15 | Anna KUZMENKO | FRA | 147.86 | 7 | 18 |
16 | Lucrezia BECCARI | ITA | 147.03 | 8 | 17 |
17 | Anastasiia ARKHIPOVA | UKR | 146.39 | 17 | 16 |
18 | Olga MIKUTINA | AUT | 145.34 | 20 | 15 |
19 | Hongyi CHEN | CHN | 141.49 | 13 | 19 |
20 | Kristen SPOURS | GBR | 136.72 | 19 | 23 |
21 | Yi Christy LEUNG | HKG | 135.85 | 22 | 20 |
22 | Alexandra FEIGIN | BUL | 135.69 | 21 | 21 |
23 | Anais CORADUCCI | SUI | 134.44 | 23 | 22 |
24 | Alina SOUPIAN | ISR | 131.97 | 24 | 24 |
優勝はトゥルソワ選手がかシェルバコワ選手か?という試合展開になりましたが、驚きませんね。
ジュニア女子の試合では、3Aも4回転もショートプログラムには入れられないので、大技ジャンプ抜きのSPでしたが、それでもロシア女子は強いです。
SPはシェルバコワ選手が1位、トゥルソワ選手が2位でしたが、72点台のほぼ差のない結果となりました。仲良くステップはレベル3、スピンは全部レベル4を揃え、GOEバリバリでフリーに折り返しました。
フリーで順位を決定したのは、ジャンプの差(4回転ジャンプの本数含む)が大きいです。優勝したトゥルソワ選手は、冒頭の4LZで転倒しましたが、その後4T-3Tと4Tを決めました。で、コンビネーションが3Lz+3Loですからね。いやはや。男子の試合ですか・・・
シェルバコワ選手は4Lzでステップアウト(回転は足りていた)、3F+3Loを入れましたがエッジエラー、2Aを2回、少し調子を崩しているのかも。PCSではトゥルソワ選手より高いのですが。
まあ、こういう演技をされたら、他の選手に勝ち目はない・・・ということになります。ジャンプもさることながら、とにかく二人とも動きっぱなし。休むところが全然なくて、す~っと滑るところもなく、いつもステップを踏んでいる。いやすごいんだけどな、ほんと、すごいんですよ。でもなあ・・・というのも正直なところ。忙しすぎるしなあ。。。PCSもこんなに高く出ちゃうのか。
ロシアの表彰台独占になるかと思いきや、割り込んで銅メダルに輝いたのがアメリカのティン・クイ選手です。最後の3F以外はほぼパーフェクトでした。アメリカ選手が表彰台に載るのは久しぶり。今季もいろいろな大会で、アメリカ女子選手は良いところまで行くんだけど・・・ということが多かったですからね。
日本選手では、白岩優奈選手の5位が最高でした。SP6位から、フリーでは4位に。SP、FSともステキな演技で、もうちょっと点数が出るかと思ったのに・・・!という感じでした。キス&クライはランビエール先生で、びっくりしました。
横井ゆは菜選手は、SPのコンビネーションの最初のジャンプ(3Lz)で転倒してしまい、コンビネーションにできず。ジュニアは単独ジャンプの種類が決まっているので、コンビネーションで失敗してもリカバリーができないのが辛い。横井選手は今季でジュニア最後だし、調子もとても良いので、できれば表彰台に載りたかったのだろうなと思います。フリーはほぼパーフェクトで、ステキな演技でした。
川畑和愛選手は、SPで勢いのある演技を見せてくれましたが、フリーで回転不足やジャンプの抜けや、いろいろとありましたが、最後に3連続ジャンプを決めて、レベル4のスピンで締めくくり、頑張りました。
韓国の選手の活躍が目立ってきました。ユン・ユウ選手もそのひとり。私は彼女はすごく良いと思っているのですが、このところちょっと安定しない感じ。今回はSPで、コンビネーションを失敗してしまいましたが(横井選手と同じくリカバリーできない辛さ)、フリーではほぼ完璧な演技を見せてくれました。
ISU World Junior Figure Skating Championships 2019 results
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