ケガで休養していた宮原知子選手が、7月2日の「関西大学教育後援会創立70周年アイスショー」で、久々に演技を披露してくれました。
ケガの回復は順調なのか、氷上復帰は順調に行っているのか・・・ショーの後の宮原選手と濱田コーチのインタービューを、関西大学スポーツ新聞が、全文を掲載してくれました。
宮原知子の今季(2017-2018)のフリーは蝶々夫人
復帰後初めて人前で滑るというので緊張もあったようですが、それよりも楽しさの方が大きかったみたいですね。何度も「楽しかった」と言っています。いつものように「つらい」などということは言わない宮原選手ですが、先シーズンの後半の大きな試合に出られず、氷上にさえ載れなかったことは、とても悲しいことだったはずです。こうしてまた人前で滑ることができるというのは、宮原選手にとっては何よりうれしいことだったのでしょう。もちろん私たちファンにとっても、ですね。
フリーは「蝶々夫人に決まっていた」ということで、宮原選手の意向ではないんですね。蝶々夫人はたくさんのスケーターが滑っているので、私としてはもうちょっと違った曲、あまり他のスケーターが滑ったことのないような曲(先シーズンのFSのように。大好きでした)が良かったなと思っていたのですが、振付師のトム・ディクソン先生が、かなり長いこと構想を練っていたようなので、期待したいと思います。
今回のショーでも3回転ジャンプは不完全で、やはり完璧に戻って来てはいないことをうかがわせました。大きなブランクの後、戻してくるのはやはり大変なんですね。グランプリシリーズやチャレンジャーシリーズなどにも出場予定の宮原選手ですが、そこはあまり無理をしないで徐々に調整をして行くということのようです。
濱田美栄コーチインタビュー 宮原知子と本田真凜について
濱田コーチのインタビューでは本田真凜選手にも触れられています。
まずは宮原選手に付いて、練習量は以前に比べて3分の1だということ。やはり様子を見ながらということですね。疲労骨折はほとんど完治ながら、大腿四頭筋の付け根の炎症が残っている、とちょっと気になる発言もありました。10月くらいから追い込んでいくということです。
宮原選手自身も言っていますが、全日本までは調整、ということのようです。ということは、オリンピックや世界選手権への派遣選考に関しては、全日本選手権1本に賭ける、ということになります。ちょっとプレッシャーかもしれませんね。
今回の宮原選手は、少しふっくらしたというか、以前に比べてがっちりした印象を持ちましたが、すごく栄養をとるようにしているんだそうです。練習を始めると痩せてしまうので気を付ける、ってちょっとうらやましいような。。。アスリートは太っても痩せても一大事、調節が大変です。
本田真凜選手はすごく頑張っているようで、テレビ放送などでよく言われてしまう「練習嫌い」のところは、影を潜めている様子です。
今季のフリーは「トゥーランドット」なんですが、こちらも宮原選手の蝶々夫人と同じく「またか」と思ってしまいました。もっともトゥーランドットと言っても、ネッスンドルマとは限りませんが、確率的には高いでしょう。う~ん。。。でも、濱田コーチのインタビューを読むと、クラシックのロシア選手に対抗するために東洋的なものを、ということのようなので、まあ納得です。
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というわけで、やはりオリンピックシーズンというのは、いつもよりも期待もされ、注目を浴びてしまうので、選手たちは大変だなあと思います。
ケガに気を付けて、納得のシーズンを過ごせますよう。
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