日本のフィギュアスケートは、女子が強くて、話題になるのも女子ばかり、というのは遠い昔のお話しですね。
特に今回は、男子が熱いです!いや、もう、ほんとに。手に汗握っちゃいます!
男子SPでは4年ぶりに出場している羽生結弦選手が1位、そして今季いろいろな変化や試練を潜り抜けて復活した宇野昌磨選手が2位になりました。
そして、それ以外の選手も。。。ほんと、見ていて涙が出てきちゃいます。
世界選手権の切符は3枚。今回もたぶん2枚はほぼ決まり、3人目の切符の争いになります。これまでは田中刑事選手と友野一希選手のふたりで争ってきた感がありますが、今回はここに力を伸ばしてきた島田高志郎選手や山本草太選手などが加わります。
フィギュアスケート全日本選手権2019 男子SPで羽生結弦が110点越え!
素晴らしい戦いとなった男子SP。今季最後の選手もたくさんいて、全身全霊を込めた演技に、胸が熱くなりました。
どの選手も素晴らしかったので、全員の結果を貼っておきますね。
順位 | 名前 | 所属 | SP得点 | 技術点 | 演技構成点 |
1 | 羽 生 結 弦 | ANA | 110.72 | 62.33 | 48.39 |
2 | 宇 野 昌 磨 | トヨタ自動車 | 105.71 | 58.78 | 46.93 |
3 | 佐 藤 駿 | 埼玉栄高校 | 82.68 | 47.62 | 35.06 |
4 | 田 中 刑 事 | 倉敷芸術科学大学 | 80.90 | 40.21 | 41.69 |
5 | 島 田 高志郎 | 木下グループ | 80.59 | 42.55 | 38.04 |
6 | 佐 藤 洸 彬 | 南部美人 | 78.84 | 41.42 | 37.42 |
7 | 鍵 山 優 真 | 星槎国際高等学校横浜 | 77.41 | 40.49 | 36.92 |
8 | 木 科 雄 登 | 金光学園 | 77.15 | 40.93 | 36.22 |
9 | 本 田 ルーカス剛史 | 綾羽高校スケート部 | 75.72 | 41.79 | 33.93 |
10 | 中 村 優 | 関西大学 | 74.39 | 40.85 | 33.54 |
11 | 友 野 一 希 | 同志社大学 | 73.06 | 34.44 | 38.62 |
12 | 須 本 光 希 | 関西大学 | 72.81 | 36.45 | 36.36 |
13 | 山 本 草 太 | 中京大学 | 68.16 | 31.73 | 37.43 |
14 | 髙 橋 大 輔 | 関西大学KFSC | 65.95 | 24.53 | 42.42 |
15 | 山 隈 太一朗 | 明治大学 | 64.88 | 31.16 | 34.72 |
16 | 吉 岡 希 | アクアピアスケーティングC | 64.56 | 37.73 | 26.83 |
17 | 鈴 木 潤 | 北海道大学 | 63.49 | 32.34 | 32.15 |
18 | 日 野 龍 樹 | 中京大学 | 62.47 | 29.22 | 34.25 |
19 | 山 田 耕 新 | SMBC | 62.17 | 33.42 | 28.75 |
20 | 本 田 太 一 | 関西大学 | 61.22 | 29.87 | 31.35 |
21 | 小 田 尚 輝 | 倉敷芸術科学大学 | 61.18 | 32.36 | 28.82 |
22 | 山 本 恭 廉 | アテナ豊橋FSC | 59.27 | 28.66 | 30.61 |
23 | 櫛 田 一 樹 | 関西学院大学 | 58.66 | 29.73 | 29.93 |
24 | 渡 邊 純 也 | 関西学院大学 | 58.21 | 27.07 | 31.14 |
25 | 中 野 紘 輔 | 福岡大学 | 56.92 | 27.21 | 29.71 |
26 | 鎌 田 英 嗣 | 明治大学 | 55.30 | 25.62 | 30.68 |
27 | 時 國 隼 輔 | 同志社大学 | 53.59 | 24.37 | 29.22 |
28 | 石 塚 玲 雄 | 早稲田大学 | 52.41 | 22.30 | 30.11 |
29 | 國 方 勇 樹 | 日本大学 | 46.36 | 18.11 | 29.25 |
WD | 壷 井 達 也 | 中京大中京高校 | – | – | – |
フィギュアスケート全日本選手権2019 男子SPの印象に残った演技
さすがにすごかったのが羽生結弦選手です。ちょこちょこと乱れたところもありましたが、連戦で疲れているとは思えない演技でした。
スピンステップ全部レベルを取って、マイナスのひとつもないきれいなプロトコル。GOEの加点がすごいです。貫禄のSP1位。
宇野昌磨選手は、羽生選手に少し及ばず2位でしたが、いや~すごい演技でした。
何しろ今季の不調からいったいどれくらい回復しているのかわからなかったので、ボロボロということもあるかも、と思っていました。
ところが、いや、すごかったです。今季のいろいろが宇野選手を一回り大きくしたかもしれません。力強い演技、滑る喜びにあふれた表情、とても魅力的でした。
滑り終わってリンクから出て、ランビエールコーチと抱き合ったところで、ついホロッときてしまいました。
羽生選手と宇野選手は、やっぱり他の選手たちと次元が違うかも。
3位になったのは、何とジュニアの佐藤駿選手。先のジュニアGPFで優勝した勢いそのままに、ジュニアでは跳べない4回転をSPに取り入れ、見事成功させました。しかも最後のジャンプが4Tだなんて!
こわいものなんてない、という感じですね。
これからがすごくすごく楽しみです!
4位に田中刑事選手。ミスはありましたが、全日本に賭ける情熱が伝わってきました。踊ってましたね~。
世界選手権への切符は誰にも渡さない、という感じですが、FSもがんばらないと。3位の佐藤選手はジュニアですが、4位以下僅差です。
島田高志郎選手が5位で、FSは最終グループです。宇野昌磨選手がチームメイトに加わって、刺激になっているかもしれません。3Aと4Tを決めました!
ランビエールコーチと宇野選手と島田選手の組み合わせって、想像しただけでもホンワカやさしい。そこにデニス(ヴァシリエフス選手)が加わるのだから、更に優しいかも。
コンビネーションジャンプが2Lzになってしまいましたが、ふたつ目にちゃんと3Tを付けてノーカウントになるのを避けました。すばらしいです。
何だか見るたびに背が伸びてて、顔が小さくなって行く。。。
佐藤洸彬選手は、さすがエンターテイナーです。見ている方を楽しませてくれますね。
鍵山優真選手は7位でした。3Aが・・・どうも苦手意識があるみたいですね。
3Aも4回転も跳んで柔らかい膝が印象的ですが、滑り自体もきれいだし、3Aを失敗した後に4Tをきれいに成功させるあたり、精神的にもかなりタフなのかと思います。
友野一希選手は、なんと11位。う~ん、ちょっと苦しいかも。でも田中刑事選手との差は約7点。大技ジャンプひとつで、7点なんてすぐひっくり返っちゃうかもしれません。
山本草太選手は、13位。4回転2回の強気の構成に挑戦しましたが。。。でも、この強気、絶対無駄にはなりませんよ。フリーまでに自信を回復して、会心のフリーを見せて欲しいところです。
そして高橋大輔選手、本調子からは程遠い演技。でも現在の本調子の演技というのがどの程度なのか、ちょっとわからなかったりします。
でも高橋選手の場合は、もうジャンプの回転とか、スピンのレベルとか、そんなことは関係ないかな~。仕草のひとつひとつ、手の動かし方、ジャンプの入りの軽快さ、作り上げる雰囲気。特にこのSPは、競技会用とは思えない踊るプログラム。見せ場のステップで疲労困憊だったのがちょっと残念だったけれど、十分楽しませてもらいました。
正直、フリーに行けて良かった!
演技後の「大ちゃん、ありがと~」の後で大きな拍手、ウルウルしてしまったのでした。
全日本に出てくれて、ありがとう、大ちゃん!
フリーは、今日ミスをしてしまった選手も、立て直して納得のいく演技ができますように!
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