フィギュアスケートのグランプリシリーズも5戦目、ファイナル進出(可能)選手の顔ぶれがずいぶんわかってきて、ファイナルに行けるかどうかという目で見てしまうことが多くなりますね。
グランプリシリーズ2016中国杯 女子SP 三原3位
三原選手の勢いが止まらない!上位選手は、全員ほぼノーミスというステキなでも熾烈な戦いでした。
勢いが止まらないのは、首位に立ったカナダのオズモンズ選手もですね。2Aが少し乱れましたが、どれもこれもきちっとした破綻のない演技。ジャンプもスピンも、何もかもがキチッと止まるところは止まる、力を入れるところは入れるという、見ていて晴れ晴れする演技でした。
2位に入ったロシアのラディオノワ選手の演技も良かったです。コンビネーションのふたつ目で回転不足を取られてしまいましたが、表現も表情も惹きつけられる演技でした。
日本の三原選手が、またPBを更新して3位です。プログラムの最後の最後に3F、これはかなりの勇気がいる構成ですね。はつらつとして、良かったですね。
トゥクタミシェワ選手が4位。体調不良が伝えられていますが、とても良い演技でした。ジャンプも切れがあって、すっきり回り切る質の良いものでした。体調不良と思って見るからか、ちょっと弱々しい感じがしました。フリーはプログラムを変えたということですが、それが吉と出るか。
ワグナー選手、あ~、コンビネーションが・・・冒頭の3Fが乱れたためコンビネーションにできませんでした。ふたつ目は3Tだったはずです。単独ジャンプの3Loに2Tを付けましたが、ユーロスポーツ(イギリス)の解説によるとループをコンビネーションにするのは、とても難しいとのこと。
そして6位に本郷選手。コンビネーションに回転不足、う~ん、厳しい。そしてPCSが低い。なんで~?ユーロスポーツの解説者二人も驚いていましたね。スケートカナダの時とは別人のようだ、って言っていたのに。このところの不調でジャッジの印象が悪くなっているのかも。
1位から6位まで、点差は10点もありません。フリー次第でどうにでもなる。精神的に強い選手が勝つということでしょうか。
順位 | 名前 | 国 | SP得点 | 技術点 | 演技構成点 |
1 | Kaetlyn OSMOND | CAN | 72.20 | 38.87 | 33.33 |
2 | Elena RADIONOVA | RUS | 70.75 | 36.81 | 33.94 |
3 | Mai MIHARA | JPN | 68.48 | 37.37 | 31.11 |
4 | Elizaveta TUKTAMYSHEVA | RUS | 64.88 | 33.88 | 31.00 |
5 | Ashley WAGNER | USA | 64.36 | 31.10 | 33.26 |
6 | Rika HONGO | JPN | 63.63 | 33.20 | 30.43 |
7 | Zijun LI | CHN | 61.32 | 31.35 | 29.97 |
8 | Courtney HICKS | USA | 59.86 | 31.48 | 28.38 |
9 | Karen CHEN | USA | 58.28 | 29.48 | 29.80 |
10 | Ziquan ZHAO | CHN | 58.20 | 29.46 | 28.74 |
11 | Xiangning LI | CHN | 54.55 | 27.66 | 26.89 |
12 | Joshi HELGESSON | SWE | 49.25 | 22.01 | 27.24 |
グランプリシリーズ2016中国杯 男子SP ボーヤン・ジン首位発進
パトリック・チャン選手が楽に勝てそうだと思っていましたが、前言撤回、そう簡単には行かなそうです。
驚いたのはSP1位になった、ボーヤン・ジン選手です。すごい!4回転を2回、3Aもきっちり決めたこともそうですが、他の部分もずいぶん良くなっています。勢いがあって、見ていてとても楽しいプログラムでした。フリーもこの勢いで行けたら、ぶっちぎりで優勝かも。スケートアメリカの時とは、別人のようです。
サモヒン選手が4回転を2回入れてきました。先シーズンの世界ジュニアチャンピオンです。これからが楽しみな選手のひとりです。
パトリック・チャン選手はSP3位。これだけミスしたら仕方ないですね。と言うか、これだけミスしても3位なんだ、と言うか。。。単独ルッツは2回転になり、ノーカウントになりました。PCSは(もちろん)1位です。
4位にヴォロノフ選手です。もう29歳なんだ。頑張っていますね。単独の3Loでステップアウトした以外は、ほぼノーミスでした。勢いがちょっと足りないかな。
1位と2位の差は13点近いですが、2位から5位まではほとんど差がありません。最近の採点法では、SPの10点くらいの点差はフリーで簡単に逆転されてしまうので(何しろ1つのジャンプの基礎点が10点を越えたりするんですから)、まだまだわかりません。
GPS1戦目で表彰台に載ったのはパトリック・チャン選手だけなので、他の選手が優勝した場合、ファイナルがどうなるのかな。先シーズンもこんな感じで、ファイナル進出の最低点数がかなり低かったです。
順位 | 名前 | 国 | SP得点 | 技術点 | 演技構成点 |
1 | Boyang JIN | CHN | 96.17 | 57.02 | 39.15 |
2 | Daniel SAMOHIN | ISR | 83.47 | 46.47 | 38.00 |
3 | Patrick CHAN | CAN | 83.41 | 38.92 | 44.49 |
4 | Sergei VORONOV | RUS | 82.93 | 44.36 | 38.57 |
5 | Max AARON | USA | 81.67 | 43.90 | 37.77 |
6 | Ross MINER | USA | 76.73 | 38.74 | 37.99 |
7 | Michal BREZINA | CZE | 75.86 | 36.53 | 39.33 |
8 | Han YAN | CHN | 75.04 | 35.87 | 39.17 |
9 | Alexander PETROV | RUS | 74.21 | 37.35 | 36.86 |
10 | Maxim KOVTUN | RUS | 70.10 | 32.73 | 37.37 |
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コメント
ワグナー選手へのコメントが・・・「冒頭の4F」になってます~。
SP見れてないから絶対じゃないけどたぶんきっと3Fの間違いでしょうか?とひっそり突っ込みを。
亜希さん、いつもありがとう!!!
慌てて訂正しました。4Fって・・・