オータムクラシック2019 紀平梨花がメドヴェデワを抑えて優勝！

紀平梨花選手が今季も絶好調にスタート！今季1戦目のオータムクラシックインターナショナル2019で優勝しました。

どうにも止まらない紀平選手の大躍進。今季も初戦からこれ（224.16 ！）ですからね！

紀平梨花が2019-20シーズンの初戦で優勝！

SP結果

FS結果

シニア2年目というのは、なかなかに難しいんですね。今までもジュニアからシニアに移った最初の年に大活躍して、その後思うように成績が残せないという選手をたくさん見てきました。

シニア1年目でいきなり活躍するような選手は、ジュニアで良い成績を残してシニア年齢になった早い時期に転向することが多いですが（特に女子）、女子は体形の変化などもあるし、シニアで注目されることでそれまでの様に無邪気に滑ることもできなくなる、ということがあるのかもしれません。

ところが紀平選手は、先シーズンはSPでミスすること（3A）が多かったけれど、今季はそれももしかして克服しているのかも（だって、すばらしいSPの３Aでした）。ということは、今季はもっと強くなっている、ってことですね。

紀平選手の演技は、ジャンプだけではないですからね。点数を稼ぐために詰め込んだプログラム、というのでもないし。

それにしても、これからは女子でも大きな大会で勝つには3Aとか4回転とかが必要になってくるんでしょうか。今季に入ってからの試合数はまだ多くありませんが、すでに上位選手は3Aか4回転を跳んでいることが多いです。。。

この大会で2位になったメドヴェデワ選手は、SPで感じられたスケーティングの改善が、FSではあまり感じられませんでした。元に戻っちゃったというか。やっぱりFSはむずかしいのだなあ。

もともとスケーティングの質が悪かったわけではもちろんないので（悪かったら、あの点数は出ない）、それよりこのルッツの矯正がネックかなあ。3Aと4回転を跳ばないなら、ルッツが一番点数を稼げるジャンプですから。

でもジャンプの矯正（エッジエラー）というのは、なかなかむずかしいみたいですね。

今回の試合の紀平選手とメドヴェデワ選手の基礎点を比較すると、それだけで6点もの差があります。単独ルッツは回転不足とエッジエラー（e）が付いて、元々の基礎点が5.90のところ3.54しかもらえていません。GOEのマイナスで、さらに3.12まで下がっています。

やっぱりこれをどうにかしないと・・・って、見ている方は何とでも言えますが、大変なことなんでしょうね・・・

3S+3Loはふたつめのループに回転不足が付いてしまいましたが、見ごたえのあるコンビネーションです。

プログラム全体の流れは悪くなかったし、先シーズンに比べるとずっと良いような気がします。FSのプログラムがSAYURIというのは、ちょっと個人的には微妙な気はしていますが。

ただエテリさんのところを離れたのは正解だったのではないかな、と思っています。

イム・ウンス選手はミスこそありましたが、更に大人っぽくなってきました。韓国も有望な選手がどんどん出てきているので、うかうかしていられませんね。

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