フィギュアスケートファンならば、誰もが待っていた羽生結弦選手の登場だったのではないでしょうか。
期待に応えて初戦を優勝で飾りましたが、試合の後のインタビューで北京五輪への可能性を語るなど、ファンにとってはとても嬉しい週末になりました。
羽生結弦が2019-20シーズンの初戦で優勝!
順位 | 名前 | 国 | 総合点 | SP順位 | FS順位 |
1 | Yuzuru HANYU | JPN | 279.05 | 1 | 1 |
2 | Kevin AYMOZ | FRA | 262.47 | 2 | 2 |
3 | Keegan MESSING | CAN | 256.02 | 3 | 3 |
4 | Junhwan CHA | KOR | 230.44 | 4 | 4 |
5 | Camden PULKINEN | USA | 216.25 | 5 | 6 |
6 | Conrad ORZEL | CAN | 214.98 | 6 | 5 |
SP結果
順位 | 名前 | 国 | 得点 | 技術点 | 演技構成点 |
1 | Yuzuru HANYU | JPN | 98.38 | 53.03 | 46.35 |
2 | Kevin AYMOZ | FRA | 94.76 | 50.11 | 44.65 |
3 | Keegan MESSING | CAN | 89.57 | 46.22 | 43.35 |
4 | Junhwan CHA | KOR | 84.23 | 44.58 | 39.65 |
5 | Camden PULKINEN | USA | 81.34 | 41.99 | 39.35 |
FS結果
順位 | 名前 | 国 | 得点 | 技術点 | 演技構成点 |
1 | Yuzuru HANYU | JPN | 180.67 | 90.97 | 89.70 |
2 | Kevin AYMOZ | FRA | 167.71 | 77.91 | 89.80 |
3 | Keegan MESSING | CAN | 166.45 | 84.25 | 83.20 |
4 | Junhwan CHA | KOR | 146.21 | 68.31 | 77.90 |
5 | Conrad ORZEL | CAN | 138.34 | 79.44 | 58.90 |
羽生選手は完璧な演技ではありませんでしたが、初戦でここまでの演技ができるというのは、かなり調子が良いのではないかと思います。もっとも、プログラムはショートもフリーも昨シーズンからの持ち越しなので、調整はしやすかったかもしれません。
新しいプログラムが見たかった気もしますが、このこだわりのプログラムで納得した滑りがしたいというのはとても良く理解できます。
インタビューなどから、やはり五輪で2回金を取ってから、モチベーションの持って行き方に苦労したのが伺えますね。五輪後の昨シーズンの世界選手権で、アメリカのネイサン・チェン選手に完敗したのが再びのモチベーションにつながったようで、アスリートですね~。
かなり前の話しになりますが、2004年の世界選手権で優勝した荒川静香さんが、翌シーズンはボロボロになってしまい、それが結局トリノ五輪の金につながった話しを思い出しました。
フリーのジャンプ構成は4Lo、4S、3Lz、4T、4T+1Eu+3S、3A+2T、3A+3T、攻めてますね~。10%のボーナスのつく最後の3つのジャンプに全部コンビネーションを持ってくるのも、すごいです。回転不足を3回取られていて、特に4Tの回転不足については厳しすぎるのじゃないかという声が聞かれます。むずかしいところです。。。
冒頭のジャンプふたつが乱れたのでハラハラしましたが、そこはさすが羽生選手です。スピンとステップ、全部でレベルが取れているのもさすがとしか言いようがありません。
今季は調子が良さそうだけれど、ケガだけには気を付けてください。4Aとか5回転サルコーを練習しているなんていう話しを聞くと、心配になってしまいます。
ただ、今回の得点を見て「あれ?」と思ったのが、FSでのPCSで2位になったエイモズ選手を下回ってしまったことです。
演技でミスがあってもPCSじゃ圧勝でしょ?と思っていたので、これは意外でした。
オータムクラシック2019準優勝のケヴィン・エイモズへの期待!
そのエイモズ選手の演技ですが、率直に面白かったです。
すごく個性的で、特にSPはライブストリームを見ながらひとりで盛り上がってしまいました。先シーズンから面白い選手だと思っていましたが、技術的にもすごく向上して、やはり技術が向上すると見栄えがするし、表現にも気を配れるようになるのかと思います。
羽生選手とは技術点で13点もの差があるのに、PCSでほんの少しですが上回ったというのは、結構な事件(?)だと思います。ミスがもっと少なかったら、もっと出るのかも・・・
全部レベルが取れているんだなあ、すごいなあ。
4回転ジャンプはト―ループだけ(2回)で、3Aが2回でした。4回転の種類が増えてくれば、世界のトップで戦えますね。おおお、すごい。
個性的な選手が多くなるのは大歓迎だし、このところヨーロッパの選手が低迷しているので、その点でも期待してしまいます。フェルナンデス選手は引退しちゃったし。
キーガン・メッシング選手は、先シーズンからメキメキと上に上がってきていますね。正直、これほどの選手になるとは思っていなかったりします(ごめんなさい)。
ただ、やはりどうしてもPCSが抑えられてしまうんだなあ。どうすれば良いのかな(って、私が考えることではないし、思いつかないけど)。
2019 Autumn Classic International
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