GPS スケートアメリカ2018 女子SP 宮原知子1位 男子はネイサン・チェンが優勝

グランプリシリーズが始まってしまいました。全然追いつけていないのですが、とりあえずシングルは見ましたよ。

宮原知子選手の素晴らしい演技!涙なしには見られないデニス・テンさん振り付けのヴォロノフ選手の演技・・・

それにしても、今季は回転不足の判定が厳しいですね。みんなボロボロ取られてます。

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GPSアメリカ大会 女子SP 宮原知子1位、坂本花織2位、本田真凜4位

順位 名前 SP得点 技術点 演技構成点
1 Satoko MIYAHARA JPN 73.86 39.42 34.44
2 Kaori SAKAMOTO JPN 71.29 37.92 33.37
3 Sofia SAMODUROVA RUS 64.41 35.82 28.59
4 Marin HONDA JPN 62.74 30.38 32.36
5 Bradie TENNELL USA 61.72 29.68 32.04
6 Megan WESSENBERG USA 60.20 32.46 27.74
7 Laurine LECAVELIER FRA 59.57 30.43 29.14
8 Polina TSURSKAYA RUS 58.42 29.71 28.71
9 Starr ANDREWS USA 56.03 29.06 27.97
10 Loena HENDRICKX BEL 54.13 24.35 29.78
11 Alaine CHARTRAND CAN 46.99 20.80 26.19

宮原知子選手、本当に素晴らしかったです!ジャンプはフリップに!が付きましたが、それ以外は完璧。コンビネーションの3Lz+3T もバッチリ決まりました。

とにかくプログラム全体の密度、優雅さ、音楽との調和、流れ、どれをとっても素晴らしい。スピンステップもレベルを全部取って、それなのに無理をしている感じが全くなく、自然の流れの中でこなしている感じ。点数はもっと出ても良かったと思います。

2位に付けたのは坂本花織選手、ノーミス、すべての要素で加点をたくさんもらっています。坂本選手のジャンプは、着氷した後にスケートのブレードがしっかり氷をとらえてぶれないのが、すごく気持ち良いです。

スピンステップでレベルの取りこぼしがあるので、これを調整したらもっと点数が出るってことですね。

3位はロシアのソフィア・サモドゥロワ選手でした。ミーシンコーチの16歳。ノーミスの演技でしたが、点数は伸びませんでした。先シーズンジュニアGPファイナルにも進出した選手ですが、シニアで戦うのは、やっぱりそう簡単ではないのね。

4位に本田真凜選手。たくましくなりましたね。相変わらず笑顔がかわいい。ほぼノーミスの演技でしたが、点数が伸びなかったのはふたつのジャンプで回転不足を取られて、最後のスピンコンビネーションがうまく行かなかったことが原因のようです。

アメリカに拠点を移して頑張っている本田選手、体形の変化を見るとその努力を感じることができますね。まだこれからです。

他には調整がうまく行かなかったかな、という選手が多かったですね。

ベルギーのヘンドリックス選手は、チャレンジャーシリーズで良い演技をしているし、アメリカのテネル選手はコンビネーションジャンプ以外は、とても良い演技でした。フリーで大挽回して来るかもです。

カナダのシャトラン選手が、なかなか不調から抜け出せないようで心配。今季のカナダ女子は、オズモンド選手が休養、デールマン選手がケガで、かなり心配な状況ですね。

希望としては、日本女子表彰台独占!頑張って!

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GPSアメリカ大会 男子はネイサン・チェンが優勝

順位 名前 総合得点 SP順位 FS順位
1 Nathan CHEN USA 280.57 1 1
2 Michal BREZINA CZE 239.51 2 2
3 Sergei VORONOV RUS 226.44 4 4
4 Matteo RIZZO ITA 225.81 5 5
5 Vincent ZHOU USA 225.75 6 3
6 Nam NGUYEN CAN 212.99 9 6
7 Julian Zhi Jie YEE MAS 207.51 3 9
8 Morisi KVITELASHVILI GEO 205.12 11 7
9 Alexei BYCHENKO ISR 197.47 10 8
10 Romain PONSART FRA 187.92 8 11
11 Kevin REYNOLDS CAN 185.63 12 10
12 Jimmy MA USA 185.06 7 12

優勝したのはネイサン・チェン選手。今年からエール大学に入って、学業とフィギュアスケートの両立を目指しています。コーチとの練習があまりできていないという話しでしたが、うまくまとめてきましたね。

SPでは1度しか4回転を入れてこなかったし、フリーでも3回しか入れていないので、まだまだ調整途中という感じ。チェン選手は、元々試合ごとにジャンプの構成は変えてくる選手ですが(それだけ器用ということでもありますね)。

フリーの振り付けが、とっても面白くて、かっこいい!先シーズンのも個性的だったけれど、今回もとても印象的な動きが入っています(ローリー・ニコル振り付け)。

2位にミハル・ブレジナ選手。何かこの頃また頑張ってるな、いいぞ!フリーではコンビネーションが2回しか入ってないけれど、もうひとつはどこに入れるはずだったのだろう。

3位に大ベテラン、ヴォロノフ選手。フリーは、デニス・テンさんの最初で最後の振り付け。演技が終わった後、ヴォロノフ選手が天を仰いでいるように見え、涙が出そうに。ミスもたくさんあったけれど、力を振り絞った、精一杯の演技に見えました。

今季はいろいろな場面で、私たちはデニス・テンさんを思い出して、喪失感に涙するんだろうな。

ビンセント・ジョウ選手が5位。SPもフリーも、たくさん回転不足を取られてしまいました。もったいないな~。SPとFS合わせて、スピンは全部レベルを取っているし、これでジャンプが安定してきたらすごいですね。

フリーは、ちょっと羽生選手のSEIMEIを思わせるプログラム。ジョウ選手にとっても似合っているし、今まではジャンプ偏重という感じだったけれど、これはなかなか個性的。

カナダのナム・グエン選手は復調の兆しはあるものの、なかなか簡単ではないようです。また背が伸びた?

ジョージアのクヴィテラシュヴィリ選手は、可能性を秘めた選手だけれどなかなか発揮できない感じ。

引退を1年延ばした、カナダのレイノルズ選手もなかなか調整が難しい感じ。頑張ってほしいです。

ISU GP 2018 Skate America results

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