GPS スケートカナダ2018 男子 宇野昌磨優勝!

スケートカナダ2018の男子のフリー、宇野昌磨選手がふたつの転倒がありながら、圧巻の演技で優勝しました。

友野一希選手はジャンプの調子が悪く残念でしたが、ステキなベリーダンスでした。

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GPSカナダ大会2018 男子 宇野昌磨優勝!友野一希9位!

ショートに続き、見ごたえのあるレベルの高い試合でした。

みんな、すごい。気合が入ってて、シーズン初めではないような気迫のある演技が続きました。

力が拮抗しているので、SPとFSで順位の入れ替わりが多く、ちょっとジュニアの大会みたいですね。

フリー結果

順位 名前 FS得点 技術点 演技構成点
1 Shoma UNO JPN 188.38 101.74 88.64
2 Keegan MESSING CAN 170.12 83.90 87.22
3 Junhwan CHA KOR 165.91 86.49 80.42
4 Alexander SAMARIN RUS 160.72 85.20 75.52
5 Nam NGUYEN CAN 158.72 82.86 75.86
6 Jason BROWN USA 158.51 74.15 84.36
7 Kevin AYMOZ FRA 151.26 73.66 77.60
8 Roman SADOVSKY CAN 142.88 69.72 73.16
9 Daniel SAMOHIN ISR 140.99 67.07 75.92
10 Kazuki TOMONO JPN 139.20 65.98 74.22
11 Brendan KERRY AUS 139.09 67.23 71.86
12 Alexander MAJOROV SWE 135.66 63.40 73.26

宇野昌磨選手の優勝は、文句なしですね。転倒がふたつありましたが、何しろ基礎点だけでも他の選手を引き離しています。

その上加点もたくさんもらって、PCSも高いとなれば、勝たないわけがありません。

ジャンプが、4S、4F、4T、4T+2T、3A、3A+1Eu+3F、3S+3Tという、鬼構成。最後のふたつのジャンプで転倒してしまったのですが、疲労困憊だったみたいですね。氷から上がってから、キス&クライまで歩くのにふらふらしてました。

良く最後まで滑り切ったなあ、と思います。根性、気力、まったく恐れ入ります。そういう点でも強いんだなあ。すごいなあ、とひたすら感心するばかり。

最初の4Sに回転不足が付きました。珍しいです。新ルールは本当に厳しいです。レベルもちょっと取りこぼしてますね。まだまだ伸びしろがあるということだけれど、今日の演技はどこで体力を消耗してしまったのだろう、というところが一番重要かもしれません。

それにしても演技全体の印象は「圧倒」という感じ。宇野選手のエネルギーがすべてを支配してしまった、というか。は~、すごい選手になったものです。

2位はSP1位の、キーガン・メッシング選手でした。あの宇野選手の演技の後では、滑りにくかったと思います。

2回目の4Tの失敗以外は、ほぼノーミスの素晴らしい演技でした。宇野選手とは基礎点が全く違うので(この試合での宇野選手の基礎点は87.91、キーガン選手は 69.04)、4Tの失敗がなかったとしても優勝は厳しかったかなと思います。

個人的にチャップリンのプログラムはちょっと苦手なんですが、このフリーはキーガン選手の良いところを見せるとても良くできた振り付けだと思います。

PCSが宇野選手とほとんど差がないのが、ちょっと疑問かも。

3位がジュンファン・チャ選手。SPもそうだけれど、もうちょっと評価されても良いと思います。キーガン選手とPCSが7点も違うというのも、ちょっと・・・

冒頭の4Tで転倒した以外は、ほとんどノーミスのステキな演技でした。このプログラムも独特ですね。振り付けも面白いし(デヴィッド・ウィルソン)。ロミオとジュリエットだけれど、チャ選手がジュリエットになったり、ロミオになったりする感じです。

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4位になったのはロシアのアレクセイ・サマリン選手。4Lzの高さと幅と、まあ豪快ですごいんだけど、着氷が・・・ああ、もったいない。何だか落ち着かない感じがするのは、荒っぽいからなのかなと思います。

5位はナム・グエン選手。おお、やっぱり復活ですよね。ちょこちょこミスはあったけれど、長いトンネルから抜け出した感じの試合になりました。これからに期待。

ジェイソン・ブラウン選手がフリーで挽回して6位になりました。良かった~。最初のジャンプは4Sのはずだったのかな、2Sになってしまいました。それ以外はほぼノーミス、もちろんPCSは高く出ています。

サイモンとガーファンクルの歌声も、ブラウン選手の丁寧な滑りに合っていて、とても気持ちが良いプログラムです。オーサーコーチの元、いろいろと変えている部分もあるのでしょう。しばらく大変かもしれないけれど、新生ブラウン選手に期待しています!

7位になったフランスのアイモズ選手は、おもしろ~い。フランスって個性的な選手が多いですよね。

友野一希選手は、フリー10位で総合9位。ちょっと悔しい結果となりました。ジャンプが6分練習の時から決まっていなかったみたいでしたね。それでも果敢に4Sに2回挑戦したのですが・・・

でもこのリバーダンス、踊れる友野選手にとても合うプログラムです。観客のみんなも楽しんでいるのが伝わってきました。

ジャンプは決まらなかったけれど、プログラムとして印象が良いのは、この曲を目いっぱい踊って楽しませてくれたからでしょう。これでジャンプが決まってくれば、とても良いプログラムになりそうです。期待します!

カナダのサドヴスキ選手のフリーの編曲が面白い。ラフマニノフの鐘とシンドラーのリストが入り乱れてるって、おもしろいというか、何と言うか。

今季はいろいろな選手が、変わった編曲のプログラムを滑っている印象があります。変編曲はもはやロシアのものだけではありませんね。

昨日のSPでも書きましたが、このスケートカナダの男子は先週のスケートアメリカと比べて、とてもレベルの高い試合になりました。

フリーは7位までが150点台以上ですが、スケートアメリカでは3位以下は150点に届きませんでした。ちなみにこの大会の7位は151.26、スケートアメリカの7位は136.54です。

違う大会なので単純比較はできないけれど、これだけ大きな点数の差があるのだから、GPSはどの試合に派遣されるか運の部分もありますね、つくづく。

男子総合

順位 名前 総合得点 SP順位 FS順位
1 Shoma UNO JPN 277.25 2 1
2 Keegan MESSING CAN 265.17 1 2
3 Junhwan CHA KOR 254.77 3 3
4 Alexander SAMARIN RUS 248.78 4 4
5 Nam NGUYEN CAN 240.94 7 5
6 Jason BROWN USA 234.97 11 6
7 Kevin AYMOZ FRA 230.09 10 7
8 Daniel SAMOHIN ISR 225.89 5 9
9 Kazuki TOMONO JPN 220.83 8 10
10 Alexander MAJOROV SWE 220.30 6 12
11 Brendan KERRY AUS 220.08 9 11
12 Roman SADOVSKY CAN 210.60 12 8


ISU GP 2018 Skate Canada International results

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