国別対抗2019 男子 宇野昌磨攻めの演技でフリー3位!

世界選手権の記事を書いていないのに、国別が始まってしまいました。ありゃりゃ・・・

国別は基本2年に1回の開催ですが、やはり「お祭り」という感じがしますね。もちろん選手たちは真剣なんだけれど、何となくいつもの国際大会とはちょっと違う感じがします。

今回の男子は、回転不足の判定が甘かったように思いました。っていうか、今季はちょっと厳しすぎたんじゃないかなあ。

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国別対抗2019 やっぱりネイサン・チェンは強かった!

国別対抗は、ショートとフリーと別々に順位ごとにポイントを獲得して、その合計点で国ごとに競い合うというシステムなので、他の大会のように個人の総合点(ショートとフリーの合計点)というのは関係がないのですが、やっぱり見ておきたい、ということで総合点での順位です。

順位 名前 総合点
1 Nathan Chen  USA 301.44
2 Vincent Zhou  USA 299.01
3 Shoma Uno  JPN 282.24
4 Matteo Rizzo  ITA 260.53
5 Keiji Tanaka  JPN 258.84
6 Keegan Messing  CAN 257.79
7 Nam Nguyen  CAN 251.97
8 Andrei Lazukin  RUS 249.33
9 Kevin Aymoz  FRA 239.05
10 Alexander SAMARIN   RUS 230.37
11 Daniel GRASSL   ITA 228.36
12 Adam SIAO HIM FA   FRA 204.67

国別対抗2019 1位と2位はアメリカのネイサン・チェンとヴィンセント・ジョウ

上位3人はショートもフリーも変わらず。個人的には、フリーはヴェンセント・ジョウ選手が上でも良かったかなと思いますが。国別対抗として見れば、どちらもアメリカの選手なので変わりはないんですけれどね。

私は国別の順位なんて、もちろん日本が上位なら嬉しいことは嬉しいけれど、あんまり関係ないかなあ。選手が笑顔で滑り終われれば、特にこの試合はシーズン最後だし、嬉しいかなあなんて思っています。競技会というよりは、イベント/お祭り、という感じだし。

それにしてもネイサン・チェン選手は強いです。安定しているし。この大会、見ていてはっきりわかるくらい調子が悪かったですね。ショートでも4回転は1回しか跳ばなかったし、フリーは最初からいつもの滑りでは全然なかったです。ジャンプも4Sと4Tが2回だけ。それなのにミスも最小限に抑えて、これだけのことをしてしまう。まったくすごい選手です。もしかして髪が重かったせい?切ってるヒマなんてないよ、って?いえ、冗談ですが、髪が爆発してましたね。

ショートもフリーも2位になった、ヴィンセント・ジョウ選手。濱田コーチが付いてる。あれ、そういえばネイサンのコーチも姿を見ないし。

技術点では、ジョウ選手がトップです。フリーは本当に素晴らしかったです。このプログラム、好きなのですが、やっぱりジャンプにばかり気を取られてしまう感じがしていたのですが、今回はミスがなかった分余裕でプログラムを表現することができたのではないでしょうか。才能のある選手だとは思っていたけれど、今季ここまで来るとは思っていませんでした。

両手挙げ4回転ルッツだなんて、そんなオソロシイ・・・スピンステップ、全部レベル取れてるし。本人も満足そう。来季はどんな演技を見せてくれるのか、今からすごく楽しみです。

国別対抗2019 宇野昌磨の攻める演技!

この大会はお祭りだし~、なんて言うのは失礼なのかもしれません。特に今回の宇野昌磨選手のフリーのような演技を見ると、そう思います。

結果的には、アメリカのふたりにかなわなかったけれど、攻めまくる精悍な顔つきの宇野選手はステキでした。

ショートは昨シーズンのビバルディ、私は今季のSPを気に入っていたのですが、滑りにくかったみたいですね。新しい衣装、ステキ。宇野選手は結構衣装を変えるので、それもSNSで話題になっていました。どこか歯車があっていない感じのショートでした。

そして、フリー。「攻める」と言っていた言葉通りの、鳥肌の立つ演技でした。宇野選手のパワーが、こちらにも響いてきました。ジャンプ構成は、4F-3T、4F、3Lo、4S、3A-4T、3A、3S+1Eu+3F。

すんごいです。3A-4Tに挑戦しました。3Aの着氷があまり良くなかったのに、それでも4Tを付ける根性。転倒はしてしまいましたが、このコンビネーション、基礎点がすごい、17.5!10%ボーナスが付いて19.25でした。

燃える宇野昌磨!今季はいろいろ厳しいシーズンでした、という印象なのですが、4大陸選手権は優勝しているわけだし、いかにファンが期待をしているか、ということになるのかな。これからの進化が、本当に楽しみです。

国別対抗2019 田中刑事の根性

苦しんだシーズンでしたが、良い演技で締めくくれてよかったです。ショートでは4S、フリーでは4Tを決めました。団体戦ということが、良い効果を生んだのかなという印象でした。生真面目な田中選手が、チームのためにミスはできないと根性で演技をしたのかな。

フリーは途中で、あ~もう疲れてもたないんじゃないかな、と思ったのに、とにかく力を振り絞って動いた感じがしました。良かったです、ほんと。ジャンプが決まってくると、田中選手の独特の雰囲気が表面に出て来てとても魅力的。

カナダのメッシング選手が、とても良かったですね(フリー)。完璧、ノーミス!メッシング選手のスケーティングは、氷の上をする~っとやわらかく滑るというか、うまく言い表せないけれど独特で気持ち良いです。

リッツォ選手もグエン選手もラズキン選手もサマリン選手も、来季に期待できる滑りを見せてくれました。

もちろん他の選手も、また来季演技を見るのを楽しみにしていますよ!

ショート結果

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順位 名前 得点 技術点 演技構成点
1 Nathan CHEN   USA 101.95 54.69 47.26
2 Vincent ZHOU   USA 100.51 57.30 43.21
3 Shoma UNO   JPN 92.78 47.67 45.11
4 Keiji TANAKA   JPN 89.05 48.59 40.46
5 Andrei LAZUKIN   RUS 88.96 50.46 38.50
6 Matteo RIZZO   ITA 87.64 46.24 41.40
7 Nam NGUYEN   CAN 87.57 46.85 40.72
8 Kevin AYMOZ   FRA 85.22 44.26 40.96
9 Keegan MESSING   CAN 79.75 38.11 41.64
10 Daniel GRASSL   ITA 79.68 42.50 37.18
11 Adam SIAO HIM FA   FRA 72.56 37.85 34.71
12 Alexander SAMARIN   RUS 71.84 35.73 38.11


フリー結果

順位 名前 得点 技術点 演技構成点
1 Nathan CHEN   USA 199.49 105.91 93.58
2 Vincent ZHOU   USA 198.50 110.14 88.36
3 Shoma UNO   JPN 189.46 100.88 89.58
4 Keegan MESSING   CAN 178.04 89.84 88.20
5 Matteo RIZZO   ITA 172.89 88.27 84.62
6 Keiji TANAKA   JPN 169.79 85.79 84.00
7 Nam NGUYEN   CAN 164.40 84.10 80.30
8 Andrei LAZUKIN   RUS 160.37 80.31 80.06
9 Alexander SAMARIN   RUS 158.53 80.19 78.34
10 Kevin AYMOZ   FRA 153.83 75.75 80.08
11 Daniel GRASSL   ITA 148.68 77.96 71.72
12 Adam SIAO HIM FA   FRA 132.11 67.51 66.60

ISU World Team Trophy in Figure Skating 2019 results

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