フィギュアスケートグランプリシリーズ2016第6戦NHK杯 女子SP ペアSP 男子SP

いよいよグランプリシリーズも最終戦のNHK杯です。

この大会でファイナル進出選手も決まるわけですね。ドキドキ。


グランプリシリーズ2016NHK杯 女子SP

順位 名前 SP得点 技術点 演技構成点
1 Anna POGORILAYA RUS 71.56 36.30 35.26
2 Maria SOTSKOVA RUS 69.96 37.78 32.18
3 Satoko MIYAHARA JPN 64.20 32.08 33.12
4 Mirai NAGASU USA 63.49 32.42 31.07
5 Wakaba HIGUCHI JPN 62.58 32.04 30.54
6 Yura MATSUDA JPN 60.98 31.33 29.65
7 Karen CHEN USA 58.76 28.52 30.24
8 Alaine CHARTRAND CAN 58.72 29.44 29.28
9 Elizabet TURSYNBAEVA KAZ 55.66 26.92 28.74
10 Nicole RAJICOVA SVK 53.43 26.11 27.32
11 Dabin CHOI KOR 51.06 25.54 25.52

SP1位は、ロシアのポゴリラヤ選手。堂々と貫禄の演技でした。なかなか安定しないことの多い選手ですが、今回は自信に満ちていましたね。長身の(167cm、もっと大きいかと思った)彼女が、身体を大きく使ってのびのび演技をすると、見ごたえがあります。いつも泣きそうな悲しい雰囲気ですが、今回はオーラまでまとって輝いていました。最後のスピンがもったいなかった。

2位にロシアのソツコワ選手。パーフェクトでした。演技順がポゴリラヤ選手の後だったので、やっぱり若いなあと思いました。すごく上手という感じで、まだ「魅せる」とこまで行っていないかな(当たり前ですね)。それにちょっとおとなしすぎるかな。

3位に宮原選手。ああ、ルッツが・・・珍しく転倒です。回転不足にならないように意識しすぎたのかな。ルッツをコンビネーションにできなかった分、ループに2つ目を付けました(2T)。スピン、ステップは全部レベルが取れていたし、演技としてはとても良かったので、もったいなかったです。衣装がとってもきれいです。

4位に長洲未来選手が入りました。もっと点数が出るかと思いました。ほぼパーフェクトですが、レベルの取りこぼしが結構ありますね。GPS1戦目が良くなかったので心配していましたが、立て直してきているようで良かったです(今季は期待しているので)。

5位に樋口選手。何と樋口選手もルッツが・・・3Fに!が付いてしまいました。滑り出しから、ちょっと気負いすぎているかなという感じがしました。勢いがあって良かったんですけれど。

松田悠良選手が6位でした。とても良かったです。3Lo-3Loはひとつ目に回転不足。ふたつ目が3Loのコンビネーションは、どちらかが回転不足を取られてしまうケースが多いです。このコンビネーションだけ甘く見てもらえないかしら、と思ってしまう。ステキなコンビネーションですよね。シュッ、シュッとあっと言う間にふたつ目を跳ぶから、びっくりしちゃいます。単独3Fも回転不足を取られて、思ったより点数が伸びませんでした。

ツルシンバエワ選手は、もしかして体型変化の真っ最中でしょうか。このところあまり調子が良くありません。まだ少し幼い感じがするけれど、16歳ですもんね。

点差があまりないので、フリー次第で順位は変わりそうです。とにかくミスをしないこと。厳しい戦いですね。みんな頑張って!

グランプリシリーズ2016NHK杯 ペアSP

順位 名前 SP得点 技術点 演技構成点
1 Cheng PENG / Yang JIN CHN 73.33 41.29 32.04
2 Meagan DUHAMEL / Eric RADFORD CAN 72.95 39.53 34.42
3 Xuehan WANG / Lei WANG CHN 65.66 35.17 30.49
4 Mari VARTMANN / Ruben BLOMMAERT GER 61.23 32.77 28.46
5 Tarah KAYNE / Danny O’SHEA USA 57.02 30.59 28.43
6 Sumire SUTO / Francis BOUDREAU-AUDET JPN 52.65 28.23 25.42
7 Miriam ZIEGLER / Severin KIEFER AUT 52.19 28.50 25.69

当然SP1位はドゥハメル/ラドフォード組かと思いきや、中国のペン/ジン組が僅差で1位に。ペン/ジン組はミスのないパーフェックト、コミカルなプログラムを表情豊かに演じていました。大技はないけれど、どのエレメンツも確実で加点の付く完成度でした。組み換えは大成功だったかも。

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ドゥハメル/ラドフォード組はSPから大技を入れて来ました。SBSのジャンプは3Lzで基礎点は高いけれど、GOEがマイナス。スローは3Aで転倒。大技は成功するとすごいけれど、失敗のリスクが大きいですね。フリーで巻き返すような気がしますが。点差も小さいし。

日本から出場の須藤澄玲/フランシス・ブードロ―オデ組、どんどん素敵になりますね。息もぴったり。先シーズンは要素をこなすのに一生懸命という感じでしたが、今回はちゃんと見ている人の目を意識した演技ができているように思います。今季からツイストを3回転にしていますが、高さもあるし、今回は着氷がうまく行きませんでしたが、全然問題なさそうです。3Sのスローは転倒してしまってもったいなかったです。最後の決めのポーズは、もう少し長くキープしていたほうが良いかも。インタビューでのフランシスの日本語が、なんだかとっても嬉しかったです(かわいかったし)。

グランプリシリーズ2016NHK杯 男子SP

順位 名前 SP得点 技術点 演技構成点
1 Yuzuru HANYU JPN 103.89 57.35 46.54
2 Nathan CHEN USA 87.94 48.55 40.39
3 Keiji TANAKA JPN 80.49 42.14 38.35
4 Mikhail KOLYADA RUS 78.18 37.63 40.55
5 Elladj BALDE CAN 76.29 38.18 38.11
6 Nam NGUYEN CAN 75.33 40.04 36.29
7 Alexei BYCHENKO ISR 75.13 35.81 39.32
8 Jason BROWN USA 74.33 31.80 42.53
9 Ryuju HINO JPN 72.50 37.82 34.68
10 Deniss VASILJEVS LAT 70.50 33.82 36.68
11 Grant HOCHSTEIN USA 68.31 33.64 35.67

羽生選手はやっぱり強い!他を寄せ付けない演技でした。2位との差が16点です。前回のスケートカナダの時よりは格段に良かったですが、それでもまだエレメンツに気を取られている感じがします、ってこちらの要求が大きすぎるんです。何しろ羽生選手なので。十分に素敵な演技でした。それにしても、3AのGOEがです!他のエレメンツも加点バリバリ。新しい薄紫の衣装は、以前の白い衣装とデザインは同じなのかな。

2位はネイサン・チェン選手。4回転の回数を増やすより、成功率を高めた方が良いような気がしますね。特に3A。すごくもったいないです。バレエの決めポーズが随所に出てきますが、それが似合っていてかっこ良い。ズエワさんか。衣装も今回の黒の方が、ずっと素敵です。

3位に田中選手が入りました。4Sはステップアウト。でも他は良い演技でした。そこはかとなく漂う色気、歌子先生か。フリーも頑張って、GPSの表彰台に載ってほしいです。

4位のコリャダ選手と6位のグエン選手、その青シャツは・・・?個人の意見ですが、この手の鮮やかな青は男前を数段下げるような気がするんです。

ジェイソン・ブラウン選手が8位かあ、う~ん、厳しいなあ。冒頭の4Tは転倒はしませんでしたが、ダウングレードで2.2しかもらえませんでした(4Tの基礎点は10.30)。これが響きました。SPは4回転を避けるという選択肢もありだと思います。PCSだけなら2位というのが物語っているように、演技自体は魅力的なんですけれどね。特にバレエジャンプには、「ひゃ~」と声が出てしまいました。

日野龍樹選手が9位。SBを大きく更新!この大きな大会での更新は、すばらしいです。緊張していたのかな、滑り終わった後の表情が印象的でした。動きをもう少しきびきびすると、もっと良くなるんじゃないかなと思います。

羽生選手とチェン選手の1,2位は崩れない気がするけれど、あとはあまり点差がないので、わかりません。フリーもおもしろい試合になりそうです。

ISU GP NHK Trophy 2016

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