フィギュアスケート全米選手権2018 女子SP 新星テネル1位、長洲未来2位！

何と今季の全米選手権は年をまたいで開催されています。大晦日と元旦にも試合なんて、日本では考えられませんね。まあキリスト教の国では、クリスマス時期開催の全日本選手権は考えられない時期の開催ということになりますが。

ノービスもジュニアも同時で、開催期間が1週間以上にわたる大イベントです。

全米選手権の結果ページは、見にくいんですよね・・・便利な情報もあるけれど、やっぱりISUに倣ってほしいな、と思ってしまいます。

3日（日本時間で4日）は、女子のショートプログラムが行われました。平昌五輪ではアメリカ時間に合わせてフィギュア競技が行われるので、これくらいの時差になるのね・・・う～ん、かなり厳しいな。。。というわけで、今回はライブでは見ていません（平昌五輪はライブで観たい！）。

フィギュアスケート全米選手権女子SP 五輪に向けて混戦模様！

アメリカ女子は、誰か突出して強い選手というのがいなくて、五輪に手が届きそうな選手が数人いるという状況。トップ数人誰にでもチャンスがあるという、日本女子の状況にも似ているけれど、羨ましいことに枠が3つあるんですね。いいな～。

順位	名前	SP得点	TES	PCS
1	Bradie Tennel	73.79	40.88	32.91
2	Mirai Nagasu	73.09	41.90	31.19
3	Karen Chen	69.48	35.68	33.80
4	Angela Wang	67.00	36.91	30.09
5	Ashley Wagner	65.94	33.00	32.94
6	Mariah Bell	65.18	34.75	30.43
7	Polina Edmunds	63.78	34.49	29.29
8	Starr Andrews	62.55	35.64	26.91
9	Amber Glenn	61.62	34.08	28.54
10	Caroline Zhang	60.29	33.52	26.77

なぜかフィギュアスケートはアジア系が強いです。女子SPも10以内にアジア系が4人も入っていますね。そういえば、先シーズンの全米チャンピオンは男子も女子も中国系、アイスダンスはシブタニ家でしたっけ。

SP1位になったのは、新星ブラディー・テネル選手でした。今シーズンのGPS辺りから頭角を現してきた選手です。今回のSPもパーフェクトでした。勢いのある選手ってこわいです。むむむ、このままFSまで行ってしまうか。癖のないきれいな滑りをする選手ですね。流れる演技というか、全体がとてもスムーズでさわやか。

SP2位は長洲未来選手。1位との差はわずか。闘志がメラメラ見えた演技でした。3Aは着氷が乱れたけれど認証されていて、2Aを跳ぶよりは高い点数がもらえています。他のエレメンツはパーフェクト、スピンステップ全部レベル4です。いいぞ、いいぞ！つなぎなどがやや単調でPCSが抑えられてしまったけれど、技術点では1位です。SP2位というのは、とっても良い位置だと思います。1位だとプレッシャーになるしね。FSも頑張って、五輪に行って欲しいなあ。

SP3位は、カレン・チェン選手。先シーズンのチャンピオンです。コンビネーションのふたつ目が回転不足で着氷乱れ（ひとつ目のルッツは高くて幅もあって、ひゃ～すごい～、と思ったのですが）。それ以外はとても良い演技でしたが、レベルの取りこぼしがちらほら。調子はイマイチでしょうか。このSPは先シーズンの嵌まりプロですね、すてき。

アシュリー・ワグナー選手が5位。う～ん、厳しい。調子があまり良くないのかな（ケガ明け？）、女優オーラもいまひとつの気が。コンビネーションのふたつ目が回転不足。PCSがいつも程もらえてないのも気になります。FS、がんばって～！

ポリーナ・エドモンズ選手は、長いケガ療養から帰ってきました。7位発進。大人になって、身体もがっちりして。。。でもその衣装は。。。スピンもレベルが取れているし、これと言ってミスもなかったですが。慎重になりすぎた？まだケガの影響があるのかもしれません。それにこれだけ体形が変わっていたら、以前と同じには滑れないと思うので調整が大変なのかも。

キャロライン・ジャン選手。びっくり、すっかり大人、と思ったらもう24歳なのか。全米も10回目なんだ。ちょっと重い感じかなあ。

アメリカ選手はあまり安定しないことが多いので、FS次第で順位は変わりそうですね。いつもの通り、五輪や世界選手権はほぼ全米結果1本で行くのかな。みんな悔いなく、ステキな演技をしてね！

2018 U.S. Figure Skating Championships results